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7 - birthday 特別story

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2024年07月11日

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──ライ

狂界創作者

……おや、
随分と懐かしい響きだ。

狂った世界に、そいつの声だけが響く。

狂界創作者

僕かい?
あぁ、僕自身に
形はないんだ。

狂界創作者

ライやアクヤは、
あくまで僕をネットに
投影するだけの
一部に過ぎない。

当たり前かのように そいつは笑う。

ただ、

こいつが何者で合って 何のために幾つもの物語を 紡ぐのか、

答えは誰も知らない。

狂界創作者

……なぁ、
僕とクイズをしよう。

狂界創作者

僕は、今までに何回
生まれ変わったと思う?

彼は、何度生まれ変わったか。

その答えは、彼自身も知らない。

何度も生まれ変わり、 何度もやり直し、

何度も失敗したからである。

たった数年の過ちは、 消えることなくアカウントに 残り続ける。

しかし、

彼自身はそれを後悔していない。

自分が成長するための、 一歩であったからだろうか。

その正解は、彼の中にあるのだろうか。

そう問い掛けても彼は、 笑ったまま黙っている。

狂界創作者

…………。

狂界創作者

別れは、寂しいかい?

狂界創作者

人の別れは、物語の“完結”と
一緒なんだ。

狂界創作者

だから、僕は怯えてない。

狂界創作者

僕らは地球の、一つの物語にしか過ぎない。

狂界創作者

今までだって、これから先だって、

狂界創作者

何千何万、何億もの物語がここで紡がれ続けていくんだ。

狂界創作者

僕らが死んだ、その後も。

狂界創作者

世界が滅ぶその日まで、

狂界創作者

人は歩み、世界を創り続ける。

狂界創作者

それが、奇跡で出来上がった
地球での人類の運命なんだ。

ザザッ

機械のバグの音が聞こえる。

狂界創作者

あぁ、もう時間のようだ。

狂界創作者

現実の“僕”が呼んでいるんだ。

狂界創作者

……君達に、覚えておいて欲しいことがある。

彼は、少し寂しそうな表情を 見せたかと思うと、また笑う。

狂界創作者

僕の創り出した人形たちを、
どうか忘れないで欲しい。

狂界創作者

理由は、まだ言えないんだ。

狂界創作者

“終わり”が、“別れ”が僕を呼ぶ
その日まで、

狂界創作者

僕はこの“バグの中”で、
歩み続ける。

狂界創作者

それをただ、
見届けるだけじゃなく、

狂界創作者

そんな存在がいたことを、
心に留めておいてくれ。

狂界創作者

……まぁ、
いつかのもしもの話だ。

狂界創作者

歳をとると難しい話が
好きになるのは
人間変わらないようだね。

狂界創作者

政治家みたいに。

狂界創作者

では、また会おう。

狂界創作者

“ネットの中の君達”。

birthday 特別story 「バグと狂界創作者」

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