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さつまいも

584
橘靖竜
都内某所、控え室。
扉が遠慮がちにノックされる。
ユエ
身支度を整え、後はいつもの場所に立つだけ。
スメラギ
入って来たのはスメラギなる男。
神出鬼没の番組である【断罪の魔女】のディレクター的な立ち位置だ。
もっとも、ユエと共同で番組を作り上げている。
彼は裏方の仕事が多いがゆえに、ディレクターという立ち位置ではあるが、いわばユエにとっては同志とも言える。
ユエ
ちなみに、スメラギという名前は、ユエと同じく本名ではない。
どこの誰かも分からない人間と、ひとつの番組を作りあげている。
それは、双方の目的が、ある程度同じ方向を向いているからこそできることだろう。
スメラギ
スメラギ
ユエ
スメラギ
スメラギ
スメラギ
スメラギ
スメラギ
スメラギ
スメラギ
ユエ
ユエ
ユエ
ユエ
スメラギ
スメラギ
スメラギ
スメラギ
ユエ
ユエは立ち上がると、そっとスメラギの胸元へと寄りかかる。
ユエ
スメラギは無言のまま、ユエの体を突き放す。
スメラギ
スメラギ
スメラギ
ユエ
スメラギはユエの言葉に頷きもせず、控え室から姿を消す。
ユエ
ユエ
誰もいなくなった控え室に、ユエの細く、それでいて透き通った声が響いては消えた。
ゆっくりと目を開けると、そこは見知らぬ天井。
そこで彼は記憶がないことに気づく。
イワノ
イワノ
キジマ
キジマ
イワノ
イワノ
イワノ
キジマ
イワノ
ふと、イワノの視線の先に、黒のストッキングに包まれた細い脚が現れる。
見上げてみると、黒のドレス……いや、喪服のようなものを身につけている女性の姿。
イワノ
イワノ
イワノがそんなことを考えているとは知らないであろう女性が手を上げる。
すると、こちらに向かって眩い光が向けられた。
イワノ
あまりの眩しさに顔を手で遮るイワノ。
その光の中に立つ細いシルエットが、どこかに向かって口を開く。
ユエ
ユエ
ユエ
そこから、簡単な説明らしきものが始まる。
ざっとまとめた感じ、まず口を開いた女性の名前はユエというらしい。
そして、これは【断罪の魔女】という名の番組のようだ。
まず地上波ではないだろう。
聞いたことも見たこともない番組。
そして、この番組は出演者同士の和解を目指すというもの。
和解が成立しなかったら……死ぬらしい。
ユエ
イワノ
イワノ
イワノ
ユエ
その言葉にイワノは思わず吹き出してしまった。
特別、何がおかしかったというわけではない。
そもそも、意味が分からずに困惑したゆえの反応だったのであろう。
イワノ
イワノ
イワノ
ユエ
ユエ
イワノ
イワノ
イワノ
ユエ
イワノ
イワノ
ユエ
イワノ
イワノ
イワノ
イワノ
ユエ
イワノ
イワノ
キジマ
イワノ
イワノ
イワノ
ユエ
ユエ
イワノ
イワノ
イワノ
イワノ
イワノ
キジマ
キジマ
イワノ
イワノ
イワノ
イワノ
ユエ
ユエ
ユエ
イワノ
ユエ
ユエ
ユエ
ユエはキジマのほうへと視線をやる。
ユエ
キジマ
キジマ
キジマ
キジマ
イワノ
イワノ
イワノ
キジマ
キジマ
キジマの見たことのない形相に、イワノは少しだけ後退る。
キジマ
キジマ
キジマ
キジマ
キジマ
イワノ
イワノ
イワノ
キジマ
イワノ
イワノ
イワノ
キジマは小さく溜め息を漏らすと、ユエに意思を示したのであった。
キジマ
コメント
2件
こういう奴って幾ら良い大学卒業してたとしても会社の和を乱すような行為をしてるの完全にバレちゃってるから転職したとしてもすぐ解雇あるいは採用されないのが落ちだよね~