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ぼく
ぼく
ぼく
ぼく
あたたかい春、ぼくはあなたの家にやってきました
毎日一緒に遊んだり、お散歩したりしました。
いつも通るたんぽぽの道。
黄色いお花がたくさん咲いている。
ぼく
でも最近、あなたはとても忙しそう。
カチャカチャ(飼い主がリードをつける)
ぼく
ぼくは嬉しくて、しっぽをふっていました。
でも今日はいつもと違って、あなたはぼくを車に乗せました。
見慣れない景色。たんぽぽの道は見えない。
しばらくすると、あなたはぼくを車から降ろし、知らないおじさんにリードを渡しました。
おじさんはぼくを大きな建物に連れて行きました。
あなたは悲しそうな顔をしている。
大丈夫、ぼくはかしこく待っているよ。
だから早く迎えに来てね。
ぼく
しばらくすると、ぼくは牢屋の中に入れられました。
近くには、お友達がたくさんいました。
でもみんな、不安そうな顔をしていました。
冷たい床。悲しいにおいがしました。
何日たっても、あなたの姿は見えません。
外を見つめていると、おじさんが来ました。
いつもお世話をしてくれた優しいおじさん。
でも今日は悲しそうな顔をしていました。
おじさんはぼくを牢屋から出し、大きなケースのような所に入れました。
中にはお友達がたくさんいて、みんな泣いていました。
おじさんはふたを閉じました。
開けて。
ケースの窓から見えるおじさんは、泣いていました。
そしてボタンを押しました。
だんだん苦しくなってきました。
助けて。
ぼくはもう立てなくなりました。
ぼく
ぼくは歩いていました。
あなたと一緒に歩いた道。
あなたが教えてくれたたんぽぽの道。
ぼくは全部覚えているよ。
この先を曲がれば、またあなたに会える。
きっとあなたもぼくに会えるのを待っているはず。
そう思うとなんだか嬉しくなって、ぼくは走り出しました。
ただいま。
ぼく
ぼく
今回は殺処分のお話でした。
捨てられた動物達は、このようにして人生を終えてしまいます。
今動物を飼っている人は、途中で捨てたりせずに、最後まで、大切に育てて下さい。
この話は、「ある犬のお話~殺処分ゼロを願って〜」という絵本をアレンジして書きました。
ネットで調べると出てきます。
ネットの方がより詳しく書かれているので、そちらもチェックして下さいね(o^^o)
ではまた(^o^)/