彼は浮気をしているはずだった

勝己との出会いはよく覚えている

今勤めている会社と勝己の会社が1ヶ月間共同任務をこなすことになった

一見見た目は不愛想で不良って感じだったけど、仕事の時はすごい真剣に切り替わる

一部からは゛強面だけどイケメン゛として知られていたらしく私の会社の女性社員は勝己にすごい話しかけていた。

私は元々内気な性格のこともあり「かっこいいな」だけで終わる関係だと思っていた

でも

そこからは2社での会議が行われるごとに何回も目が合った

意地悪そうに微笑む勝己はすごい私をドキドキさせて。

少しずつの会話をしていくうちに私はあっという間に勝己のことを好きになっていた

最後の共同任務の日に私達はわざと残業を理由に残る

その時の勝己は恋愛なんて興味なさそうだったから、勝己からそういう話を持ち出されるなんて絶対ないと思っていた

とても信じられなくて嬉しくて同時に゛こんな私でいいのか゛なんて言葉がよぎる

渡我さんのときのように。私は誰とでも釣り合わない。

でも今だけは私の好きを信じたい

初めて好きな相手に好意を伝えられた瞬間だった

そのときの勝己は私の家に毎日来てくれた。申し訳ないことから同棲の話を持ちかけたところすごい嬉しそうな顔をしてくれた

行動が早すぎるゆえに私の家から近い会社まで転職までしてくれた

元彼の数は嘘ついちゃったけど

これが私と勝己の出会いでこの過去があったから今がある