宵子伝説

私の町には、宵子（よいご）という 都市伝説がある 夜に現れる不思議な子供のことで 見つかると連れていかれるんだとか

放課後夜7時　バレー部

宵子 宵子とか夕方から夜中にかけて現れる〇〇町の伝説。 色々な姿で人を惑わし、最後はさらわれてしまうことで有名。 約10年前から現れている。

午後8時、体育館

私は、女の子と手を繋いだ

その時気づいたのだけど、 私と手を繋いでいたはずの女の子は居なかった。

私は夜宵ちゃんのこと、昨日パソコンで調べたこと、礼華のこと。 全てをふるいにかけてみた。そして最後に出した答え それは…。

神社

私たちは、他の場所より少し地面の色が違う場所に立った。

私は、持ってきたスコップで地面を掘った。 しばらく掘ると何かに当たった

埋まっていたもの それは…

女の子の服を着た人間の骨だった

私は骨の着ている服に手をかけ、タグを見た。 『黒川夜宵』

次の瞬間、夜宵ちゃんが光に包まれ

そう言って消えてしまった。

あれから四年。 あの出来事は夢だったのかと思う時もある。 けど、 私の手にはまだ 夜宵ちゃんの服に触った感触が 鮮明に残っている。

あの出来事以来、宵子は無くなった。 亡くなった礼華や、他の人達は戻ってこないけど 私は精一杯今を生きている。

夜宵ちゃんは天国で幸せだろうか それを知る術はなくとも 時々楽しそうな声が 私の耳に聞こえてくる。 ーENDー