とある日の、とある夜
そこでは、俺は死んでいるらしく
スピカ
ぁは…今、逝きますから…まっててください…フィア……
フィリミア
(いや、やだッッ…やめて、やめてよスピカ…!!!!おれは、ここにいるから…ッ…)
どれほど叫んでも
スピカ
首吊り…これなら死ねますよね…
フィリミア
(ねぇッッッ…!!!ッ、お願いだから、…ッ)
どれだけ縋ろうとしても
スピカ
…フィア…(トンッ、と乗っていた椅子を蹴り
ガタンッ
ギリッ、ギチッ
スピカ
ッ…ぁ"…ヒュッ"…
フィリミア
(やだ、いやだ、すぴか、ッ…)
スピカ
ぃ"、ま…いき、ぁ…ぅ"…カヒュッ…
声が届くことは無く
縋る手は、ただただ愛しいスピカの身体をすり抜けて
フィリミア
(あ"ぁ…ぁあ"ぁぁあ"ッッ…!!!)
俺はただ
スピカが苦しむ様を
見ていることしか出来ない
フィリミア
ッッあ"ぁぁ"ッ!!!!
スピカ
わっ…!?!?
フィリミア
ひゅ、や"だ、いや"だッ…!!!!
スピカ
フィア…!?落ち着いてください、フィア、フィア!
フィリミア
はぁ、はッ、すぴ、く…しなないで、おねが、ごめ、ッッ…
スピカ
…大丈夫です、私はここにいます、死にませんから…(抱きしめて、頭を撫で
フィリミア
す、ぴか、く…ん…ッ…
フィリミア
(あった、かい…さわ、れる……)
フィリミア
はーッ…はッ……
スピカ
……落ち着きましたか?
フィリミア
…ぅ、ん…
スピカ
どうしたんです?余程怖い夢でも見たので?
フィリミア
ッ……(こくり
フィリミア
……こわ、かった、…(ぎゅっ
スピカ
(フィアがここまで取り乱すほど怖いとは…どんな夢だったんでしょう…)
スピカ
大丈夫ですよ、もうここは…夢では無いですから
スピカ
……ね?
フィリミア
………ん…
スピカ
……今日は落ち着くまで休みますか?
フィリミア
…スピカくんも、一緒に休んでくれる…?
スピカ
……ふふっ、仕方ないですね
スピカ
休みましょうか、一緒に
フィリミア
…!!うんっ…!!(ぎゅーっ
フィリミア
(……もうあんな夢…二度と見たくない…)