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みんなぁー!ハートアリがトー! 50も来ると思ってなかった! 大好き!
でも、また通報されるかも……
では、どぞ(っ´∀`)っ ↓↓↓
ホニョ~! あたし、ヤマダウメ(歌手志望だよん)
待ちに待った日が晴天とは、こりゃーあたしの 日頃の行いがいいからだね!?
今日は学校の遠足。男女混合6人グループで、ハイキング♪ ランララ、ル~ン♪
あたしのグループにはね……、ウフフ♡
女子に大人気、モテモテイケメンズの 三人がそろってるのだ!
アッキー、ポール、サク
上着を腰に巻いているのは、アッキー。
長い髪を結んでいるのは、ポール。イギリス生まれなんだよ。
それから、ヘッドホンをしているのがサク
この三人のモテっぷりったら、先輩女子にまでファンがいるほどなんだ。
バレンタインには、持ちきれないぐらいのチョコが机に積み上がってたもんねぇ。
モテモテイケメンズと同じグループになれるんて、あたしってば かなり幸せもん。
ポワワワ~ン♡目移りしちゃう~。
全員そろったところで、はい、しゅっぱ~つ!
グループの女子は、メイとリコ。
あたし達、仲良しの元気三人ムスメだよ!
あ~、歌い出したくなっちゃうほどいい景色。
イケメンズとのおしゃべりもはずんで、こりゃ最高の 1日になる予感だね。
しばらく歩いたところでリコが、
リコ
って、言い出したんだ。
ホニョホニョ~~!
リコってばナイス!サエてるじゃ~~ん。
こりゃ、イケメンズともっと仲良くなれちゃう チャンスなんじゃないのかい!?きゃほ~!
パチパチ手をたたいたあたしにつられて、イケメンズの 三人も「さんせ~」って。
顔もいいけどノリもいいとは、うん、グッドだね。
てなわけでさっそく、ゲーム、スタート!
〈デートゲームのやり方〉 1.男女のカップルになり、時間を決めてデートします。 2.時間になったら相手を変え、新しい相手とデートします。 3.全員とデートが終わるまで相手を変えて、新しい相手と デートします。 4.デートが終わったところで、指名タイム。女子が気に 入った男子の名前を言います。盛り上がれば、ホントの カップルができちゃうことも!
というわけで、最初の相手は アッキー
アッキーは、いきなりあたしのうでをつかんで走り始める。
ホニャッ!? ウワサ通り強引なオトコだねぇ~。
でも……なんでわざわざ山道をダッシュ?
ヒーコラ走っていると、アッキーはあたしのバッグをグイッて引っ張る。
アッキー
ムムっ。えらそうな口ぶりだけど、バッグ持ってくれるってことか。
やさしいじゃん。
それにしても、もう近くに誰も見えないよ。
二人きりになって、何する気~!
そんなあたしの心の声、アッキーにモロバレだったみたい。ニヤリと笑って、
アッキー
だって。オレについてこい……ってか?
わけわかんないまま走っていると、アッキーが急に立ち止まった。
そして、向こうの方を指さして……。
アッキー
ホニョ~!海だ!! 波の音が、静かに聞こえてきて、いいムード♪
こんなステキな場所だから、だれより早く来たかったんだね。
ぐんぐん引っ張ってくれちゃう、オレ様キャラ。あたし、ときめいちゃったよ。
ウフッ♡指名は早くもアッキーに決まりかな。
次の相手はポール。
ポール
ポールってば、いきなり英語!
ウメ
……だなんて。ポワワワ~ン♡
さすが、イギリス生まれ。会話に英語が混ざるのも超シゼン、カッコイイね。
高い段があると、さっと手を差し出してきたり……。う~ん、紳士♡
フニャ~ってとろけそうな気分で歩いていたら、目の前に大きな川が!
ところどころ 岩が顔を出してるけど、けっこう流れが早い。 そのとき、
ポール
ポールがあたしをだきあげたの!!
ホニョ~!お姫さまだっこだぁ♡
あたしゃ、天にものぼる心地だよ!こんなの、マンガでしか見たことない!
そのまま川を渡って、向こう岸でそっと降ろされると……。
何かが目の前にすっと差し出された。
ポール
ってポールがあたしの髪に花をさしたんだ。
ポワワワ~ン♡パーフェクト!
なんか、夢見心地で、あたしメロメロ。
ポールって、女の子を姫気分にさせちゃう達人!
やっぱり指名は、ポールに決~~まりっ!
最後の相手はサク。
さっきから、ずっとヘッドホンしたまんまで、あんまりしゃべらない。 音楽好きなのか。
んじゃ、歌にはうるさいあたしが、話題を作ってやりますか。
ウメ
サク
お、ノッてきたよ。会話が続きそうじゃない。
そう思ってたら、サクがあたしに、ヘッドホンをかぶせてきた。 流れてきたのは、なんと、あたしがいちばん好きな曲!
ホ、ホニョ~! サクもこのヴォーカル好きなんだ!!
ラ~ララ~ラ~ラ~♪
あたしってば思わず、いつものノリで、ステップを踏みながら、 サビのメロディを歌ってたみたい。
気づくと、サクが、ビックリした顔でこっちを見てる。
ヤバッ、変な子だと思われたかも。引かれた……?
サク
わぉ、ほめられちゃったよ!
ウメ
おどけてマイクを持つフリをすると、サクがつぶやいた。
サク
その言葉が、心にジワ~ッと広がって……なんだか力がわいてきた。 すごい!
ウメ
あたしがさけぶと、サクは照れた顔で笑った。
そのとき、リコとメイの大きな声がしたんだ。
リコ、メイ
おぉ!?いつのまにか、最後の登り坂の手前に着いちゃってたんだ。
リコは、アッキー、 メイはポールを指名した。
で、あたしの番……。三人がこっちをじっと見つめてる。 ヒャ~。
ウメ
心は決まってるんだけど、いざ言おうとすると、恥ずかしいもんだね。
あたしは、……
ウメ
サクがびっくりした顔でこっちを見てた! ホニョ~!
その時
リコ
メイ
リコ
ホニョニョ~💦 恥ずかしいよ~!
サク
え……? ホントー!?
リコ
メイ
ウメ
サク
どんなに険しい道だって、坂道だって、一歩ずつ 前むいて一緒に歩いていこうよ。