ハルカ
んん…
彼氏(ハルト)
ハルカ!
ハルカ
ハルト!ここは何処?
彼氏(ハルト)
記憶損失かよ(笑)病院だろ、お前覚えてねーのか?
彼氏(ハルト)
赤ちゃんも分かるぞ、これ。
ハルカ
赤ちゃんはさすがに…分かんない
彼氏(ハルト)
だよな
彼氏(ハルト)
調子は?
ハルカ
だいぶ良い。
彼氏(ハルト)
じゃ、落ち着いて聞いてくれ。
ハルカ
?
彼氏(ハルト)
お前、不治の病にかかってる。
ハルカ
え…!
彼氏(ハルト)
なんせ、かかってから症状が出るらしくて
彼氏(ハルト)
そうなると、不治の病化するそうだ。
ハルカ
ふーん。いいよ別に。
彼氏(ハルト)
あと、余命は10年なんだそうだ。
ハルカ
余命10年。いいんじゃない?
ハルカ
それで二十でしょ?キリがいいじゃん。
彼氏(ハルト)
立ち直るな。心配してんだぞ。
ハルカ
分かってるよ?
ハルカ
ハルトは優しいもんね。
彼氏(ハルト)
そうじゃなくて…
彼氏(ハルト)
もういいよ、じゃぁな。
語り手
(バタンっ)
ハルカ
(ハルトが心配するのも、つかの間よね。)
ミカ
入るよぉ
ハルカ
(やっぱ来たか)
ハルカ
どーぞ
ミカ
ごめん、突然。
ハルカ
ううん、ありがと。
ミカ
大丈夫?
ハルカ
とりあえず、ね。
ミカ
良かった~
ハルカ
心配してくれて、ありがと。
ハルカ
でも私は大丈夫だよ
ミカ
不治の病なんだって?
ハルカ
どうやら、そうみたい。
ミカ
そう。大丈夫なら良しとして。
ミカ
同窓会、あるみたいよ?
ハルカ
いつの
ミカ
小学校の!分かるでしょ(笑)
ハルカ
あ、そっか(笑)
ミカ
とりあえず、私も今日は時間ないんだよ。
ミカ
だから、考えておいて。
ハルカ
分かった。
ミカ
病の事は言わないから。
ハルカ
ありがと。
ミカ
それじゃ、考えておいて。
ミカ
またね。
ハルカ
うん。
語り手
(ガラガラ…)







