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Let’s go↓
ナチス
イタ王のいない部屋、一人
彼が仕事に言って今日で6日目
しかも一昨日から帰ってきていない
既に時計は正午を指している
ナチス
イタ王はいつもこんな風に過ごしてたのか…
今更だが申し訳ないな
サロ
サロ
ナチス
久々に間抜けな声が出てしまう
イタ王が居なくてよかった……
なんとか調子を取り戻し、言う
ナチス
ナチス
音もなく毎度現れるサロに驚きながらも、 コーヒーを差し出す
サロ
サロ
ナチス
サロ
そう言って椅子に座りながら、話始める
サロ
そう言ってサロが語りだす____
ドイツ帝国
ドイツ帝国
時はWW1
三国同盟を組んでいた、ドイツ、オーストリア、イタリア
そんな中で、兄さんは二人を裏切った
イタ王
剣を向けられながら、僕の兄さんが答える
二重帝国
兄さんはまだ生まれて齢17だ
そんな若さで正しい判断なんてできるわけないし 感情を淘汰して戦えるわけもない
なのになんで戦場に出なきゃいけないんだよ…
二重帝国
二重帝国
それでいてなんで、死ななきゃいけないんだ……?
二重帝国
イタ王
兄さんの頭に銃が突きつけられる
イタ王
少しだけ寂しそうな笑みを 浮かべる兄さん
ドイツ帝国
ドイツ帝国
イタ王
……さようなら、?
兄さんは、死ぬの?
もともとは仲間なのに?
サロ
イタ王
ただ兄さんと生きたいと言う純粋な気持ち
それから体が勝手に動いた
傷だらけで動けない兄さんを抱え、急いで走り出す
ドイツ帝国
だが14歳の力など弱いものだ
すぐ振りほどかれてしまった
サロ
サロ
「返してよ」そう言いかけた
その時
とりゃぁぁッ‼
上から声がして、二人の帝国を攻撃する
オーストリアの顔に傷ができ みるみるうちに顔が歪む
フランス
イタ王
ドイツ帝国
二重帝国
大英帝国
サロ
そう言って4人で逃げ出した
その後は、兄さんが記憶喪失になるところに繋がる
サロ
イタ王は…そうか
ナチス
サロ
サロ
サロ
サロ
ナチス
確かにそんな過去があるなら 性格が歪んでも仕方ない
なのになぜイタ王は優しいのだろうか
ナチス
自分に言い聞かせるよう呟く
偶には、怒ってもいい
偶には、泣いてもいい
ナチス
ナチス
サロ
サロ
こいつのことだ、変な願いではないだろう
ナチス
サロ
サロ
ナチス
俺の毒で、イタ王を殺す…?
イタ王が自殺することを見越して、か…?
ナチス
サロ
ナチス
サロ
ナチス
ナチス
サロ
そんな寂しげな微笑とともに、サロは消えた
ナチス
ナチス
あの毒を使わなくていいように
これ以上、イタ王に無理をさせちゃいけない
ナチス
そう心に改めて留め、キッチンへ向かった
現在、24:30
イタ王は帰ってこない
じりじりと、不安が募る
ナチス
ナチス
そう呟く部屋には、俺一人しかいない
一目見た時から、彼を美しいと思った
宝石のような両目と、優しげに笑う顔
透き通るような温かい声
全てが愛おしくて、愛らしくて
その分、目の下に薄ら見えた隈と細すぎる体が
辛そうで…苦しそうで
もう、無理をしてほしくなくて
ソファに寝転がりながら天井を見る
ナチス
でも、好きになったのは俺自身だ
俺が、救って見せるんだ
自己満でも何でもいい、救いたい
そう思うと急に怒りがこみあげてくる
ナチス
ナチス
そうしてスマホから電話をかける
応答は、なかった
……嫌な予感がする
確かあそこのビルって…高かったよな
屋上に自由に入ることもできる
ナチス
外では雨が少しずつ小降りになってきた
それとは反対に、怒りと心配は募っていく
その約15分後、スマホが鳴った
ナチス
急いで電話をとり、応答する
イタ王
ナチス
安堵なのか、怒りなのかわからない溜め息が出る
それを見かねてイタ王が心配するように言う
イタ王
その声を聴いて、怒りがあふれだす
イタ王
ナチス
ナチス
強い口調に気圧されて、 遠慮気味にイタ王が言う
イタ王
イタ王
ナチス
イタ王
そんなのとうに、分かってる
だから
ナチス
早く、帰ってきてくれよ
ナチス
それで俺を、安心させてくれ
イタ王
イタ王
ナチス
イタ王
ナチス
それと、怖くて…安心したくて
イタ王
ナチス
その一言は、やけに冷たく感じた
そのまま、イタ王から 辛そうな声で言葉があふれだす
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王から出る大量の鋭い言葉
面と向かって言われると、 覚悟はしてても苦しい
それが、本音でないと分かっていても。
ナチス
それ以上辛そうな声を聴きたくなくて、
そう呟いて、電話を切った
電話を切って、イタ王の部屋へ向かう
そしてベッドに乗り、布団をかぶる
ナチス
涙が、意図せずとも溢れて止まらない
ナチス
布団からイタ王の匂いがする
暖かくて、お日様みたいな___
思い出すだけで、涙が溢れてしまう
ナチス
あれだけ言われると、やっぱり辛いな
その後はもう、玄関のドアが開くまで
泣きじゃくって、泣きじゃくって。
ガチャ
小さく聞こえたドアの開閉音で、
ようやく正気に戻った
ナチス
帰って…きたんだな、イタ王
ナチス
疲れなんて忘れて、急いで玄関へ向かった
急いで玄関へ向かった先にいたのは、
倒れた____完全に疲労の溜まったイタ王
疲労の滲む顔には隈も浮かんでいも
相当無理していたんだろう
ナチス
そしてそのまま部屋へ連れてきたのだ
今は俺の隣ですやすやと、寝息を立てている
ナチス
WW2が俺のせいで始まること
もうお前は無理をしなくていいこと
…明日が、楽しみだな
ナチス
そうしてイタ王の隣、
こっそり抱きしめながら、 眠りについた
コメント
2件
どうしてくれるんですかっ!泣まくったせいでスマホ汚れたじゃないですか!!(とばっちり)
うわぁぁぁぁ?!イタ王とナチが、死ぬ!?物語忘れちゃったので見返して来ます✌