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蝉の声が、やけにうるさい
窓の外を見ると、雲一つない青空が広がっていた
七月
夏休みまで、あと少し
なのに俺は、机に突っ伏したまま動く気になれなかった
mf
?
聞き慣れた声がして、顔だけを上げる
隣では、シヴァさんが笑っていた
mf
sv
mf
sv
mf
そんなくだらない言い合いをして、二人で笑う
いつも通り
何も変わらない
……そう思っていた
なのに
ふとした瞬間、胸の奥が痛くなる
今もそうだった
シヴァさんが笑っている
ただ、それだけなのに
胸の奥が、きゅっと締め付けられる
sv
mf
sv
mf
sv
シヴァさんが俺の顔を覗き込む
近い
mf
sv
そう言って離れていく
その瞬間、また胸が痛んだ
なんなんだろう
この感じ
シヴァさんと一緒にいると、たまにこうなる
楽しいはずなのに
安心するはずなのに
どうしてか、少しだけ怖い
sv
mf
sv
mf
sv
シヴァさんは、いつものように笑っていた
冗談みたいな口調
だから俺も笑おうとした
でも
なぜか笑えなかった
mf
sv
mf
sv
笑い声が蝉の声と混ざって、遠くへ消えていく
その声を聞いていたら
突然、頭の中に妙な考えが浮かんだ
――もし
もし、シヴァさんがいなくなったら
mf
胸が、痛い
さっきまでとは比べものにならないくらい
息が詰まる
sv
mf
sv
mf
大丈夫
そう言い聞かせる
なのに、全然大丈夫じゃない
どうしてこんなことを考えたんだろう
シヴァさんがいなくなるなんて
そんなこと、あるわけないのに
mf
sv
mf
sv
シヴァさんの声が止まった
俺も、自分で言ってから変なことを言ったと思った
mf
うまく言葉にできない
mf
胸に手を当てる
mf
言った瞬間
シヴァさんが黙った
sv
mf
sv
少しだけ間を置いて
sv
笑った
sv
mf
sv
いつもの笑顔
いつもの声
なのに
その言葉だけが、頭から離れなかった
――消えない
どうしてそんなことを言ったんだろう
まるで
本当に消えてしまう人みたいに
放課後
終業のチャイムが鳴って、教室にいた人たちが次々と帰っていく
sv
mf
鞄を持って、シヴァさんの後ろを歩く
教室を出ようとした、そのとき
シヴァさんの手が、俺の指先に触れた
mf
冷たい
夏なのに
びっくりするくらい、冷たかった
sv
mf
俺は自分の指先を見る
さっき触れた感触が、まだ残っている
変だ
この温度
前にも知っている気がする
ずっと昔から知っていたみたいな
そんな気がする
sv
mf
シヴァさんが先に歩き出す
俺もその後を追った
廊下に差し込む夕日が、やけに眩しい
目を細めた、その瞬間
頭の奥で、何かが軋んだ
――花火 ――夏の夜 ――誰かの手 ――泣いている、俺
mf
足が止まる
sv
シヴァさんの声
でも
その声が、急に遠くなった
何かを思い出しかけている
大切な、何か
だけど、手を伸ばそうとすると、すぐに消えてしまう
そして
頭の奥で
誰かの声が響いた
『――思い出せ』
mf
思わず振り返る
誰もいない
ただ、夕焼けに染まった廊下が続いているだけだった
sv
シヴァさんの声が、今度はすぐ近くから聞こえた
mf
俺はそう答えた
でも
胸の奥に残った痛みだけは、消えてくれなかった
コメント
7件
うぎゃーーーすきです‼️🐸👓️🥹🥹🥹 めっちゃくちゃ奥深そう…好きです(2回目) 勝手ながらの考察ですが、🐸さんの「手が異様に冷たい」はこの回のこの会話は全て🐸さんの 葬 式中で、手を触りながら思い出している、とか…花火大会とかの言葉が出てきたので、その帰りに かな、…どんな結末でも好きですけどね() 続きが楽しみー‼️‼️‼️‼️‼️‼️
さいこうすぎだよねむちゃん!!!めちゃ関係ないんだけどさ9月19日無名の誕生日なんだ!!!
え、やばい、好き