TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

春奈に呼び出されたあの日から

結局何も起こらずに

ゴールデンウィーク迎えた

ゴールデンウィークが明けてから

話題に上るのは中間テストの話ばかり

今年のテストは内申、

すなわち受験に関わる

だからみんな範囲を知りたくてうずうずしている

結花

ねぇ〜

結花

今度の数学さー、

結花

平方根って出るの〜?

結花

あれ無理だよ………

まだちょっと先だし

あの先生のスピードなら、ね……

数学の先生がいなくなってから

新しく急遽入ってきた先生がいた

その先生はいわばおじいちゃん先生

話すスピードもゆっくりだった

結花

でもさ……

結花

どうしよ……

美空

入るとしても

美空

入りの部分だけだし

美空

そんなに難しくないよ〜

結花

そうなの〜?

加奈子

じゃあさ、みんなで勉強会開こうよ!

紫織

あー、いいね、それ!

加奈子

場所はどうする?

美空

5人が入れて勉強しやすい所だよね

紫織

やっぱそういう時ってさ

紫織

市立図書館じゃない?

紫織

あそこ広いし

紫織

あの図書館珍しく自習スペースあるんだよね〜

美空

え!そうなの?

美空

行ったことないから知らなかった〜

確かにあそこだと勉強しやすそうだよね〜

加奈子

じゃあそこで決定じゃん!

結花

いつにする?

そうワイワイ騒いでいると

教室のドアを強く叩く音がした

みんなもパニックになっている

結花

ねぇ!

え、これ……

紫織

地震じゃん!

加奈子

ちょ、みんな机の下に!

美空

あっ!

突然の出来事にみな混乱している

パニックになってる人もいれば

落ち着いて窓から離れて身を守る人もいた

…………

………

……

美空

落ち着い……た?

結花

そうだね……

思ったよりも被害は無かった

少し机の上の物が散乱した程度だった

でも

???

今すぐ避難!

???

緊急地震速報よ!

???

静岡のほうよ!

???

みんなグラウンドに避難!

震源はここじゃなかったようだけど

かなり強い地震みたいで

避難することになった

結花

ほら!みんな行くよ!

美空

紫織!?

紫織がうずくまっている

紫織

………

紫織

ちょっと頭を打ったの

紫織

紫織

大丈夫……

紫織

直ぐに立ち上がれるから……

加奈子

はい、大丈夫?

加奈子

後で手当しよ

みんなそれぞれ

クラスでまとまって移動する

ザワザワしているグラウンド

みな何が起こったか混乱している

私はいきなりのことに唖然としながら

よくニュースでも取り上げられていた

巨大地震の事ではないかと震える

結花

大丈夫……なのかな?

私の後ろの結花が言う

美空

静岡、だからね…

美空

教室の荒れ具合からして

美空

ここの震度は5弱くらい?

美空

だとしたら静岡は6ぐらいありそうだよね……

結花

え、こわ

結花

大丈夫なのかな……

不安の声があちこちから聞こえる

そんな中、校長先生が前に立った

校長

えー、っと

校長

皆さん、お静かに

校長

今現在何が起こったかこちらでも掴めないでいるのだが……

校長

まず静岡では震度は6弱

校長

こちらは5弱のようだ

校長

最近、ニュースで巨大地震について

校長

とても取り上げられているが

校長

これが前震じゃないとも言いきれない

校長

ひとまず津波などの心配はないが

校長

これからしばらくは注意して過ごすように。

そんなに巨大でもなく

津波が来ないと言うだけで安心した

でもいつかやってくる

日常の破滅に

ただ怯えていた―

花咲く街を、僕らは共に

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

50

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚