教室はいつもと同じように動いている。 だけど、まぜ太がいないだけで、世界の空気が少し重くなった。
おでは、休み時間も机に突っ伏していた。 笑顔を作ろうとしても、まぜ太の声が頭の中で邪魔をする。
pr
まぜ太……なんで突然休むんだろう。
pr
もし何かあったら、おで、気づけるかな。
〜at視点〜
俺は、一日中、窓の外を見つめていた。 誰もいない廊下に、俺の心の影が長く伸びる。
at
……弱い奴ほど、助けが必要なのに。
at
なのに、俺は何もできない。
at
笑ってるだけで、助けになった気になってた。
tg視点
放課後。 俺は音楽室で、まぜ太が使っていた椅子を見つめていた。 誰もいないピアノの前で、手を止めたまま、涙がこぼれた。
tg
ッ…
tg
誰も気づかない。
tg
みんな、笑ってるだけで、壊れていく。
tg
まぜ太も……、俺も……。
一方、先生は職員室で、生徒のデータを確認していた。
教師
まぜ太の心の色が、不安定だ。
このままだと、天使候補の判定に影響するかもしれない。
このままだと、天使候補の判定に影響するかもしれない。
教師
……でも、本人に直接言ったら、壊れるかもしれない。
紙の上に置かれたのは、小さなメモ。 そこにはこう書かれていた。
『天使になりたい、って誰もが思う。 でも、“助けて”って言えない奴ほど、人間らしいんだ。』
mz視点
夜。 俺はベッドで目を閉じていた。 心の中で、誰かに話しかけたかったけど、声にならなかった。
mz
…ごめん。俺が弱いせいで、みんなが困ってる。
mz
でも……ありがとう。
誰かが、俺を見てくれてるんだって思えた。
誰かが、俺を見てくれてるんだって思えた。
小さな光が、胸の奥で揺れる。 まぜ太はまだ、完全には笑えなかったけど、生きていることを実感していた。






