保健室にて、エリカは菜乃羽に事情を聞いていた。
エリカ
エリカが問いかけると、菜乃羽はポツリポツリと告げた。
菜乃羽
『犯罪者は消えろ』って。
それで…辛くて…
生きる意味を…見いだせなくて……
そんな菜乃羽の話をエリカは黙って話を聞いていたが、話が一段落着くと口を開いた。
エリカ
菜乃羽は一瞬黙って、少し溜息を吐いて、エリカに伝えた。
菜乃羽
家族はいないし、すうたちは友達がいるし…
菜乃羽の家族は、亡くなっていた。
少し寂しそうに告げる菜乃羽に、エリカはでもね、とでも言うように話した。
エリカ
それでも、私は貴女のこと大事に思ってるわよ。
菜乃羽
先生が生徒を大切に思うのは当然のこと、上辺だけのこと、と思った菜乃羽は反論した。
するとエリカは、少し寂しそうに、悲しそうに、打ち明けた。
エリカ
でもね、貴女…そっくりなのよ。
私の妹に。
いじめで自殺した妹に…
菜乃羽
想定外の返答に菜乃羽は固まる。
エリカ
それが原因でいじめられていたの。
菜乃羽
菜乃羽はなんて声を掛けていいか分からずにあやふやな返事をした。
エリカ
だから、菜乃羽さんには死んで欲しくないのよ。
そう悲しそうな顔で微笑むエリカはまるで、妹を諭す姉のようだった。
菜乃羽
菜乃羽は苦笑いして言った。
すると、エリカは安堵した様子で伝えた。
エリカ
そしてひとつ、提案があるんだけど──
すうあ
すうあは、悠穂と蒼のことをじっと眺めていた。
すうあ
1人は暇です……)
すうあがまるで穴があくような鋭い視線で悠穂達を刺していると…
悠穂
悠穂は腕を擦りながら蒼の話を聞いていた。
蒼
悠穂
悠穂はすうあからの鋭い視線の戸惑いから挙動不審になっていた。
蒼
蒼はそんな悠穂には気付かずすうあの元へ向かった。
どうやら蒼は鈍感だったらしい。
蒼
すうあ
国語辞典をパタンと閉じてすうあは返事をした。
蒼
苗穂さんこんなの読むんだな、意外だ。)
違う違うそうじゃない。
すうあ
蒼
荒業治療みたいな感じだね。
すうあ
すうあは、嫌われた訳じゃなくて良かった、と安堵の様子を見せた。
蒼
気まずさも感じてたようだし、頑張れば恋愛感情とかも持つのでは…?)
こういうところは鋭いのかお前。
なんでさっき悠穂の戸惑いとすうあの視線には気付かなかったんだ。
おっと失礼、ナレーション、取り乱してしまいました。
蒼
すうあ
ありがとうございます!
すうあはニコッと笑顔で言った。
蒼
お前そこドキッとしないのか。
普通の物語ならドキッとして三角関係に陥ってるぞ。
蒼
しかも僕はもう恋愛相手が決まってるらしいから…
わかった、わかったから、もうやめろ、ネタバレすんな。
花心
三角関係…?四角関係…?
蒼
花心
お願いだ蒼、戻ってきてくれ。
芽乃愛
3時間目LHR、芽乃愛はテンションが上がっていた。
美結
美結は目をキラキラさせて言った。
かいあ
かいあは菜乃羽の席を見つめながら言う。
芽乃愛
3人以上で構成してください!
班長希望の人はメンバー表を受け取りに来てください!
芽乃愛はまるで子供のようにはしゃぎながら説明した。
かいあ
かいあは席を立ってメンバー表を貰いに行った。
アスカ
美結
美結は指を折って数えながら言った。
悠穂
そんな会話に悠穂が入っていく。
アスカ
それにアスカが返事をする。
芽乃愛
忘れてた!とでも言うように芽乃愛は補足した。
美結
美結は再び指を折って数えた。
かいあ
すうあ
かいあ達が班を決めていると、蒼が声を掛けた。
蒼
かいあ
アスカ
蒼
少し申し訳無さそうに蒼は言った。
美結
それに美結は元気よく返答する。
アスカ
かいあ
蒼
こうして無事に班が決まったすうあ達であった。
すうあ達が班を決め、どこを回るかなど盛り上がっていると…
春樹
吹闇と亜學穂には1つ目の復讐は完了してるから…
あはは、と不敵な笑みを浮かべながら春樹は言った。
優希
良太
こんなの続けてたって…
さすがに不安になった取り巻きたちが春樹を宥めようとするも…
春樹
もっともっとあいつらを苦しめてやる…
何をしようか、と笑みを浮かべる春樹だった。
良太
はい、活動休止明け
どうもるいのです
ちょっとね、色々終わらなかった
終わったの部屋片付けだけ
多分次は修学旅行編になるかな
うん、それでは
乙るい