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斑目
千早
千早
ここは猫屋敷古物商店。
物珍しく胡散臭い商品がずらりと陳列棚に並んではいるが、しかし売り物ではないらしい。
この店は、持ち込まれる【いわく】を査定し、その査定料で生計を立てている。
経費として落としていいとは言われたものの、前回の事件で提示された査定料は、斑目が想像していた金額よりゼロがいくつか多かった。
斑目
斑目
彼女は査定という名目で、過去に起きた事件の【いわく】を紐解き、結果として事件を解決する。
千早
良くも悪くも彼女は客を選ぶ。
それでも、斑目にはどうしても査定して欲しい【いわく】があったのだ。
それは今も、斑目の母方の祖母を悩ませている【いわく】だ。
斑目
斑目はショルダーバッグの中に入れて持ってきたものを、カウンターの上に出す。
千早
斑目
斑目
斑目
千早
千早はそう言いつつも白い手袋をはめる。
斑目
千早
千早
千早
千早
千早
おそらく個人の依頼を断っているのは、支払いの問題があるからだ。
実質、古物商は表向きなだけであり、店を維持するためには、おそらくあれくらいの金額が必要になるのだろう。
前回、おばぁちゃんと2人で暮らしていると言っていたし、彼女だって常に店を開けているわけではない。
学業だってあるわけだし、効率的人間食い扶持を稼がねばならないのだろう。
それに関して、斑目は別にやり方が阿漕(あこぎ)だとは思わない。
むしろ、学生の身分ながら稼がねばならないほうが問題だと思う。
斑目
斑目
斑目
千早
千早
斑目
斑目
千早
千早
斑目
斑目
千早
千早
千早
千早
ふと、足元を見ると、例の黒猫が斑目の足元に頭を擦り付けている。
ゴロゴロと喉を鳴らしているのが可愛らしいが、斑目が触ろうとすると、猫パンチで反撃される。
中々、猫というものは気まぐれで扱いが難しいものだ。
斑目
千早
千早
斑目
斑目
斑目