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万桜
私は起き上がり、頭を抑える
万桜
私は立ち上がり、服を払う
万桜
私は手紙を大切に持ち、神社を後にする
万桜
今日は父は居なさそうだ
私は警戒しながら部屋へ入る
万桜
私は部屋に入った瞬間、倒れ込んでしまった
万桜
私は起き上がり、手紙を書く
万桜
私は書くのをやめ、 宇髄さんの手紙を抱えながら寝転ぶ
万桜
私は、彼の事が、
万桜
万桜
私は顔を赤くしながら、首を横に振る
その時
父親
万桜
父が入ってきた
父親
父は宇髄さんの手紙を持っていた
万桜
父親
父親
父はそう言うと、私の頬を叩いた
万桜
父親
父親
万桜
私は首を横に振ろうとするが、父に顎を掴まれる
万桜
父親
万桜
嫌だ、やだよ、
父親
万桜
私は髪を掴まれ、引きずられて行く
万桜
家の離れまで引きずられ、私は投げ飛ばされた
父親
父は私の上に馬乗りになる
万桜
父親
父は私の腕を取り
皮膚を、噛みちぎった
万桜
私は腕を押さえながら泣き叫ぶ
父親
父は私の腕を踏みながら続ける
万桜
父親
万桜
父はそう言い、包帯を私に投げ 部屋から出て行った
万桜
私は包帯を巻き、宇髄さんの手紙を懐から出す
万桜
縋り付くように私は手紙を額に押し付けた
その独り言は誰にも聞かれる事なく消えて行った
(忍び時代)宇髄天元
訓練が終わり、いつも通り俺は手紙を待っていたが、
(忍び時代)宇髄天元
何かあったのか?それか、
(忍び時代)宇髄天元
顔も見た事がないあいつは今頃、
(忍び時代)宇髄天元
(忍び時代)宇髄天元
俺は頭を抱えながら空を見上げた
万桜
あの部屋に閉じ込められて、2年くらい経つだろうか
今日は、和馬様との結婚式だ
私は和馬様の要望で白無垢を着せられた
許嫁の父
父親
和馬
父はあの日以降、よく私の血を啜りにきたり、肉を食べにきた
終わった後は、叩かれたりなどされ、鍵をかけられた
万桜
あぁ、宇髄さんは元気だろうか お嫁さんと仲良く暮らしているだろうか
許嫁の父
和馬
許嫁の父
和馬様は渋々私の手を繋ぐ
私達は拍手の音に包まれながら、歩いて行く
その時だ
チリン
万桜
私は足を止めた
和馬
和馬様が声を掛けるが、私はそれどころではなかった
チリン、チリン
万桜
和馬
私は音に誘われるように走り出した
万桜
何故、こんな事をしているのか、 自分でもわからない
でも。
万桜
私は、怒号から逃げるように音を追いかける
万桜
2年前、宇髄さんと手紙のやり取りをしていた神社だ
父親
万桜
どうしよう、!追いつかれちゃう、!
父はその間ジリジリと私に近寄ってくる
私は宇髄さんの手紙を握り締る
万桜
私がそう叫んだ瞬間
ゴーンと鐘の音がした
万桜
私は薄っすらと目を開ける
万桜
視界に広がったのは先程の神社ではなく、森の中にいた
日が沈み切っているため、暗くてよく見えない
万桜
その時、
万桜
鬼
茂みから人ならざる者が出てきた
頭が逃げろと警鐘をならす
万桜
私は全速力で走り出す
鬼
万桜
悲鳴を上げる足に鞭を打ち、必死に動かす
万桜
私は木の根で転んでしまう
鬼
万桜
私は後ろに後ずさる
鬼
そう言い、人ならざる者は私に飛びつこうとする
万桜
私は手紙を握りしめながら目を瞑る
だがその時
鬼
鬼の小さい悲鳴が聞こえ、恐る恐る目を開く
宇髄天元
万桜
そこにはキラキラした宝石を付け、 刃物のような物を持っている男の人だった