私はちっちゃい頃から 不思議な能力を持ってた
気持ち悪い 変な子 とか言われてた
そして家では
咲夜
お母さん…………
咲夜の親
うるせぇ喋んな!
咲夜の親
きしょくわりぃ
咲夜
…………
町では
モブ
あ…気持ち悪い子
咲夜
…………
モブ
また、歩いて来てるわよ
来ないでほしいわよね
来ないでほしいわよね
モブ
おい、君
咲夜
はい…………
モブ
この町から出ていってくれないかなぁ
この町君がいるから評判が悪いんだよ
この町君がいるから評判が悪いんだよ
咲夜
えっ…………
モブ
出ていってくれ
咲夜
あ…はい…………
ユメ
…………
咲夜
私、死ぬのかな?
咲夜
早く楽になりたい
ユメ
ねぇ、君
咲夜
は…はい…………
あ…気持ち悪いですよね…
あ…気持ち悪いですよね…
ユメ
いいえ、気持ち悪くなんて無いわ
ユメ
私だって能力が使えるもの
ユメ
ほら
咲夜
す…凄い物が勝手に動いてる
ユメ
でしょ?
ユメ
それで私に着いてきてくれないかしら
咲夜
は…はい…………
ユメ
フワッ(飛ぶ)
咲夜
へ?
ユメ
あら…ごめんなさい
貴方飛べないのよね
貴方飛べないのよね
咲夜
飛べますよ…………
咲夜
フワッ
ユメ
それじゃあ着いてきてね
美鈴
あれ?お嬢様
ユメ
あら、美鈴
美鈴
ていうか
お嬢様どこに行っていたのですか?!
お嬢様どこに行っていたのですか?!
咲夜
(え?お嬢様?)
美鈴
探していたんですからね?!
ユメ
散歩していたのよ
美鈴
日焼け止め塗りましたか?
ユメ
えぇ、ちゃんと塗ったわよ
咲夜
あの…………
咲夜
だ…誰ですか?
ユメ
紅美鈴よ
美鈴
あれ、その子は…………
ユメ
ちょうど美鈴も話そうと思ってたから
良かったわ
良かったわ
美鈴
それじゃあお茶用意しますね
キッチンです
ユメ
それで話なんだけどね…………
咲夜
…………
ユメ
貴方ここのメイドにならない?
咲夜
え?
美鈴
いいですね!
ちょうど人でが足りなかったんですよ〜
ちょうど人でが足りなかったんですよ〜
ユメ
美鈴も賛成してるし決まりね!
咲夜
え?
美鈴
ちょっとお嬢様勝手に決めると…………
咲夜
いいんですか?
ユメ
えぇ
美鈴
え?
ユメ
美鈴は門番役ね
美鈴
は…はい!
ユメ
そして貴方の名前は?
咲夜
私の名前…………?
咲夜
名前なんて…………
咲夜
無いですよ…………
ユメ
そう…………
ユメ
それじゃあ
“十六夜咲夜”
ってどう?
“十六夜咲夜”
ってどう?
咲夜
十六夜咲夜?
ユメ
えぇ
ユメ
今夜の月は十六夜
ユメ
あった日は夜だから
ユメ
気に入ったかしら
咲夜
はい…………!
めちゃくちゃ気に入りました
めちゃくちゃ気に入りました
ユメ
じゃあ決まり
ユメ
明日からね
ユメ
よろしくね
ユメ
咲夜
咲夜
はい…………!
これが私の過去






