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私は可愛かった
その容姿はまさに‘’天使‘’と言われるほどで、みんながみんな 私をかわいいって言ってくれた
私はかわいいって言われるのが嬉しくて、言われるたびに無邪気に笑っていた
ずっと、ずっとあいしてくれるんだと、そうおもっていた
…でもある日、引っ越してきたとき、お隣さんにご挨拶に行ったんだ
結果は最悪だった
だって、だって幼稚園で私をいじめてくる男の子だったから、
あんなやつに頭なんて、下げたくなかった
ううん、頭はちゃんと下げた
おかあさんに言われたから
あいつに返事をしなかっただけ
ただそれだけ
わたしは家でたくさんおこられた
あいつのおかあさんは権力者?だから、
どうして、って
あなただったらもっと‘’愛想よく‘’できたでしょって
こわかった
とてもこわかった
おこられたのは、はじめてだったから
わるいこは捨てられるって…本にかいてあったから
○○
_____すてないで
あの日から私は自分を偽り始めた
皆に気に入られるように、たぁっくさん努力した
愛想笑いは最初はぎこちなかったけど
それももう慣れた
ちゃんといい子にしていたら
皆褒めてくれる
いい子だと
可愛い、と
たまにお願いをすると
皆喜んで受け入れてくれる
ご褒美がもらえる
悪い子は捨てられる
捨てられて、惨めに生きるくらいなら
心を捨てた方がいいじゃないか
人間は、ただの‘’お人形さん‘’を好むから
なってやろうじゃないか
みんなが望む
その‘’天使サマ‘’とやらに____
○○
これは
偽ってばかりの少女の
___残酷で
____カナシイ
物語______
天星 ○○(あまぼし)
○○
◇高校1年生 ◇幼稚園の頃に愛想笑いを獲得 ◇周りから見ると明るく可愛らしい少女だが 密かに心に闇を持っている ◇目に光が無い ◇どんな人にもまさに‘’天使‘’のように接する ◇幼稚園で虐められていた記憶あり ◇姉がいる…?
普通の女の子になりたかった