花奏
涙目でワイシャツのボタンを上までしめていうあたしに隣にいる澤本君は言う
蓮
こいつ!!人の気も知らないで
花奏
この大人びた顔といい身長といい
澤本君のすわったときの状態とあたしの膝立ちの高さがちょうどいいサイズだったりする
花奏
いろんな意味で勢いよく鼻を鳴らして空き教室のドアを開けようとした
花奏
しかし、開かなくて開くつもりで歩き出していたあたしはドアに衝突
花奏
蓮
どうやら、扉の上のほうを澤本君が押さえいたみたい
花奏
勢いよくふりかえった。 数週間前までは、面と向かって立つことすらできない人だった。
でも今はそんな彼と向き合い、なぜか彼があたしへと背を曲げている
花奏
長い背中を折って、ドアの前に立つ彼
それが何の序章かわかってしまうあたしは、やっぱり小説の読みすぎだななんて
花奏
花奏
そうして予想が当たり、触れた唇
なぜにキス!?
ぽかんとするあたしに、澤本君は不敵に笑った
蓮
と言い残し彼は空き教室から出て行ってしまった
莉子
花奏
穂乃果
綾香
莉子
詩織
ひより
穂乃果
穂乃果
詩織
ひより
花奏
今と大差ないけど
綾香
花奏
ここは紫蘭の倉庫
今日は紫蘭の幹部たちの世代交代の集まりでみんなで集まっている
ちなみにここにいる私たちは紫蘭の幹部達を追い出して幹部室で健さんたちを追い出して座談会
こんな事が出来るのは多分私たちくらい
それとここにいるメンバーは誰かしらの彼女で
花奏ちゃんが蓮くんの彼女で、 詩織さんが葵くんの彼女 そして穂乃果ちゃんが風真君の
健さん以外に彼女がいるなんて聞いてなかったけどみんなすごく仲良しでもともと仲良しさんみたいな感じ
私のこともみんな受け入れてくれて本当にいい人達ばかり
そして今は私がなれそめが聞きたいって言ったことで始まったみんなの馴れ初め大会。
莉子
穂乃果
詩織
花奏
ひより
綾香
莉子
花奏
女子トークなんてできるなんて思ってもなかったから本当に楽しくて、ついついがっついちゃうけど
莉子
ひより
穂乃果
詩織
莉子
花奏
莉子
今は女性軍団に幹部室から追い出された男軍団はみんなで買い出し中
蓮
花奏たち俺の話でもしてんのかな…
葵
蓮
健
蓮
翔
健
葵
この人たち今まで彼女がいるそぶり見せなかったのに、今はこんなにぺらぺら話してるのがなんか信じられなくて少し違和感
風真
風真
蓮
一人だけ…そう
朝陽
朝陽
健
葵
朝陽
そう、この中でただ一人彼女が出来てない朝陽さんの機嫌がすこぶる悪い
朝陽
翔
朝陽
健
蓮
風真
翔
健
蓮
風真
早くに帰ったら逆に怒られそうだし
健
翔
なんて莉子たちに気を使って寄り道することになったけどその間に莉子たちが、自分たちの馴れ初めなんて話しているんて知らずに 戻って莉子たちに詳しく聞いて恥ずかしくなるとは
思ってもなかった。 早く帰っておけばよかった
朝陽
そして朝陽さんの迷惑な叫びが倉庫からの住宅街に響いた