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陸斗

お爺ちゃん!また本を読んでよ

お爺ちゃん

ほぉ~、今度はどんな本がいいかの

陸斗

僕ね、怖い話を読んでほしい!

お爺ちゃん

怖い話か...そんな本はあったかの...

手探りで本を探している

お爺ちゃん

これなんてどうじゃ?

陸斗

それ読んでほしい!

陸斗はお爺ちゃんの隣に座る

陸斗

ねぇ、この本ってどんな話なの?

お爺ちゃん

この本は、一人の勇敢な男性の物語で....

お爺ちゃん

ゾンビがでてくるんじゃ

陸斗

え、ゾンビってなに?

お爺ちゃん

それはもう、恐ろしいものじゃ

お爺ちゃん

読んでいたら分かるぞ

陸斗

そうなんだ

お爺ちゃん

それじゃ読むぞ

陸斗はワクワクしながら、本を覗き込む

お爺ちゃん

ある本に.........

ある本にこんなことが書かれていた

「無より富をつかむ技が人類に第二の腐敗をもたらす。死の霧は大地を覆い、備えなき人はなす術もなく穢れた手にからめとられる。なんとなれば、神は彼を顧みぬ者を憐れまないからである。かくして終末が訪れる。神の目にかなわぬ世界は黒き天使の炎により浄化され、新しき世界へと生まれ変わる。」と......

あるところに一人、男がいた

イーサン

((ひどい有り様だ...))

カラスの群れ

カーー、カーー!

イーサン

((カラスは死体の肉を喰っているし、あちこちにはハエが集っている...))

道路にはいくつもの死体が横たわり、皆ピクリとも動かない

イーサン

皆、死んでるのか..

イーサン

とにかく、早く避難しないと...

そんな中、監視カメラから声がする

???

おい...こっちだ!駅に下りてこい!

イーサン

((!?))

???

そこにいる君だ!私が誘導する。

???

こっちに来てくれ。地下鉄の駅だ!

ゾンビの群れ

ヴァアアア!!

ゾンビの群れ

ヴヴゥ..ワッ!

ゾンビの群れ

ビゥアアアッ!

近くで徘徊していたゾンビが一斉に向かってくる

???

ボヤボヤしてるんじゃない!早く!

イーサン

((まずい!早く行かないと!))

タッ タッ タッ(走る音)

地下鉄の駅内にて

ゾンビの群れ

ヴァアアアッ!

ゾンビの群れ

ギゥアアア!

イーサン

ハァ..ハァ..

イーサン

((地下鉄の中にもいるのかよ))

???

いいか、そのゾンビどもを相手にするんじゃない。

???

1回でも噛まれたら終わりだぞ。

タッ タッ タッ(走る音)

???

いいぞ、その調子だ!

梯子を登り、通気孔らしきところへ屈んで入る...

イーサン

((ったく、狭いな))

イーサン

ん?

イーサン

うぉおああああああ!!!

ガンッ!ゴッ、ゴッ、ドンッ!

勢いよく滑り落ちた

イーサン

...くそっ、頭が痛い..

イーサン

何処だここ?

イーサン

ゴミ捨て場か?

???

こっちだ、もう少しだぞ。

???

そこのドアを開けて、そのまま真っ直ぐ進んで、

???

角を左に曲がるんだ。

ガチャリ..(ドアを開ける音)

ゾンビ

ヴゥゥ...

ゾンビ

グゥアア...

イーサン

((うっすらと見えるが、))

イーサン

((奥に何匹かいるな))

気づかれないようにそっと歩く

イーサン

((ここを左か..))

ゾンビ

ゥアアアア!

ゾンビ

ギゥアアッ!

イーサン

((まずい!気付かれた))

その後は、無我夢中で走り続けて

通路の先にあるドアを開けて、中に入った

ドンッ!ドンッ!(ヴゥアア...ェギャアア...)

ゾンビがドアを叩く音がする

イーサン

((危なかった...))

中はすごく暗い

姿は見えないが、どこからか声がする。

プレッパー

そのドアはこちらから施錠しておいたから、安心しな。

???

君を見つけられて良かった。

???

隠れ家へようこそ。

プレッパー

私は[プレッパー]という者だ。

プレッパー

この名前は[備えある者]という意味だ。

プレッパー

実は、今回のことは前もって分かっていたんだ。ずっと前から....

プレッパー

机の上にデバイスがあるだろ?

プレッパー

画面つきのだ。そいつを拾え

プレッパー

あと、懐中電灯もな

部屋の中にうっすらと光っているものがあった

デバイスと懐中電灯を手に取る

イーサン

おお、凄いな

イーサン

((息子と一緒に遊んだ、Wiiなんとかのゲームパッドにすごく似ているな..))

プレッパー

私のお手製さ

プレッパー

[プレッパーパッド]とでも呼んでくれ

プレッパー

レーダーつきのマップが入っててな、君の動きを追跡できるようになっている。

プレッパー

あと、私の声もそこからでるようになっている。

プレッパー

いや、それよりまず

プレッパー

このままだと、君も行動しづらいから、

プレッパー

まずは明かりを確保しよう。トイレに発電機がある。

プレッパー

マップの緑色に表示しているところだ。分かるか?

イーサン

えーっと、

イーサン

あったぞ、これか

ゴォオオオオオオ!!

発電機を起動させて、部屋に明かりが点いた

イーサン

うぉ!眩しい

イーサン

こんな部屋だったのか

プレッパー

よし、明かりは確保できた。

プレッパー

内装がどんな感じか気になるだろうし、

プレッパー

隠れ家の中を一通り見たら、

プレッパー

メインルームに戻ってモニターを確認してくれ

イーサン

分かりました

イーサン

トイレにはシャワールームがあるのか

イーサン

((水が垂れてるし、ここで誰かが使っていたのか?))

イーサン

他にもソファーとかキッチンもあったけど、

イーサン

どれも凄く古びているし、埃もかぶっているな...

イーサン

え?何だこのドア...

そのドアには大きく[関係者以外立ち入り禁止]と書かれていた

イーサン

((なんで隠れ家の中にこんな扉が?))

イーサン

開けてみるか...

プレッパー

待て!

プレッパー

そのドアの先にゾンビがいるんだ!

プレッパー

あと、そのドアは脆くなっているから、

プレッパー

奴らに気づかれたら、簡単に隠れ家の中に入ってこられる

プレッパー

だから、絶対に開けるな!

イーサン

は、はい! すみません...

イーサン

((近付くべきじゃないな))

イーサン

もうメインルームに行こう...

メインルームに戻ると

モニターには窓に挟まっているゾンビが映っていた。

プレッパー

その人物も助けようとしたんだが、

プレッパー

パッドも持たずに外に出てな...むごい最期だったよ

イーサン

うわあ..

プレッパー

そうそう、他にも使えるものがあるぞ。

プレッパー

いわゆる非常用持ち出しバッグだ。

プレッパー

役に立つものが入ってるぞ。

イーサン

そのバッグというのは

イーサン

今、映っていたゾンビが背負っていたものですか?

プレッパー

ああ、そうだ。

プレッパー

マップには緑色に表示しておいたから、

プレッパー

それを取ってくるんだ

イーサン

マップ通りに行くと

イーサン

部屋の外に行かないといけないな..

この部屋に来たものとは別のドアを開けて地下鉄の駅内へと行く

プレッパー

懐中電灯は常備しておけ...

プレッパー

ただ、使うときはゾンビに気づかれるなよ

カチッ(懐中電灯を点ける音)

イーサン

よし、これで歩きやすくなった

イーサン

ああ..凄く気味が悪いな

イーサン

早く取ってこよう

コツ、コツ、コツ...

ガチャリ...(ドアを開ける音)

ゾンビ(モニターに映っていた)

.........

イーサン

おお、いたぞ

イーサン

死んでるみたいだな...

ゾンビ(モニターに映っていた)

ギィアアアアアアア!

イーサン

うわ!

イーサン

生きてたのかよ

イーサン

でも、うまく身動きがとれないみたいだな

プレッパー

近くに金属バットが立て掛けてある

プレッパー

そいつでぶん殴ってやれ

バットを手に取り、ゾンビの頭をおもいっきり叩く

グシャリ!グゴッ!バン!

ゾンビ(モニターに映っていた)

......

イーサン

グ、グロい...

イーサン

ゾンビを殺したのは始めてだ

イーサン

もともとこのゾンビも人間だったのに...

プレッパー

生存者同士の暗黙の了解ってやつさ

プレッパー

君だって、感染したらひと思いにやってほしいって思うだろ?

イーサン

それもそうですね.....

プレッパー

いいぞ。

プレッパー

嫌な仕事だが、避けては通れない

プレッパー

バッグを確認してみろ。

プレッパー

銃と弾薬が入ってる。この先必要になるぞ。

バッグの中を確認。 [9mm拳銃] [拳銃用弾薬5発] を入手

ついでに[非常用持ち出しバッグ]も入手し、背負う

イーサン

弾はもともと銃に入ってたものと合わせて9発か..

プレッパー

銃の撃ち方は分かるか?

イーサン

はい

イーサン

子供の頃に親父に撃ち方を教わったもので

イーサン

その時の感覚がまだ残ってましてね

イーサン

(的に当てるのは難しいがな..)

プレッパー

そうか、

プレッパー

弾は大切にしろ。

プレッパー

リロードも練習して、早くできるようにな

プレッパー

いいぞ。その調子で連中を片付けるんだ

プレッパー

次に、隠れ家に戻ってモニターを確認しろ

イーサン

分かりました

隠れ家に戻り、モニターを見る

イーサン

((おお))

プレッパー

ロンドン中の監視カメラとつながっているんだ。

プレッパー

今、映っているのは近くにあるスーパーマーケットのカメラだ。

プレッパー

監視カメラは他にもある。

プレッパー

目は多いにこしたことはないからな、

イーサン

ちょっと待ってください

イーサン

監視カメラって警察署とかにつながっているんじゃないんですか?

プレッパー

ああ...それは違うんだ

プレッパー

よく誤解されているが、

プレッパー

監視カメラというのは警察につながっているわけじゃないんだ。

プレッパー

昔、私は陸軍の通信部隊にいたものでね。

プレッパー

君にもいくつか手ほどきしてあげよう

イーサン

ありがとうございます

プレッパー

さてと、話を戻すぞ。

プレッパー

今、映っているカメラの他にもう1つがスーパーの中にもあったんだが

プレッパー

それが故障しているから、君にそこへ行ってもらいたいんだ。

プレッパー

"はじめてのおつかい"だ。

プレッパー

カメラを直すついでに"買い物"もしてきてほしいところだが、

プレッパー

随分とお疲れのようだな

イーサン

はい...

イーサン

ここしばらくまともに眠れていないんです

イーサン

ずっと逃げるのに必死だったから...

プレッパー

なら、ベッドもあるし、少しの間そこで眠るといい

プレッパー

人は20時間ぶっ続けで起きていると、まともに判断できなくなる。

プレッパー

睡眠を甘く見るなよ

イーサン

はい、もう寝ます

イーサン

((ふかふかではないな))

イーサン

((まぁでも、贅沢は言っていられないし))

イーサン

早く寝るか

Zzz...Zzzz..

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