琴音
いつもの笑顔で僕の名前を呼ぶのは幼馴染の琴音だ。
凄く可愛くて、優しくて、楽しくて……密かに好意を寄せている子でもある。
そして、好きなところはもう一つ。
琴音
陸
凄くドジなところ。
その後、僕を頼ってくる。ここまでが一セット。
だからこそ僕は……
陸
琴音
陸
カブッ。
彼女の潤った肌に、自分の歯を刺す。
彼女の肌に口付けをする。
僕も彼女も、嫌な顔一つしない。
これが二人の当たり前。
二人だけの秘密。
陸
陸
琴音
陸
琴音
琴音
琴音
陸
僕は吸血鬼。
正しく言うと、家系が吸血鬼ということ。
お父さんも、お母さんも、吸血鬼。
けど……それ以外は何も知らない。教えてくれない。
この治癒能力も、何に使うのかサッパリわからない。
けど、
琴音
彼女からこんな風に言ってもらえるのなら、別に吸血鬼でもいいかな、と思える。
それに、僕は血がないと気持ち悪くなってしまうから、Win-Winの関係ではある。
ただ……
琴音
陸
琴音
血があまり美味しくない。
正直、味は好きじゃない。
琴音
陸
琴音
笑顔で手を振り、帰っていった。
陸
コメント
2件
おもしろい!!今から続きが楽しみです( *´︶`*)