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碧斗
可愛らしい袋を差し出される
チョコレートの甘い香りが微かにする
菜々瀬
菜々瀬
碧斗
私と碧斗は幼馴染で
毎年バレンタインの時期にチョコを交換している
碧斗が私にバレンタインにチョコを渡し
ホワイトデーに私が碧斗にチョコをお返しする、
というルールだ
今どき男子からバレンタイン…は珍しいかもしれないが
小さい頃からバレンタインは碧斗からだった
碧斗
菜々瀬
菜々瀬
キュッと口を結ぶ
菜々瀬
好きな人には…碧斗には
既に好きな人がいて。
碧斗に好きな人がいると分かったのは
去年のバレンタインデー
菜々瀬
碧斗
菜々瀬
碧斗
碧斗
菜々瀬
碧斗
碧斗
森川さん…
美人だと有名な子だ
最近やけに仲が良いなとは思っていたけど
恋愛感情があるとは思わなかったのだ
菜々瀬
幼馴染同士が結ばれる…
そんな少女漫画みたいな展開を
私は妄想してた
菜々瀬
家に帰ってから真剣に考えた
カップケーキ?
ガトーショコラ?
ブラウニー?
菜々瀬
好きな相手だからこそ迷う
…片想いだけど。
菜々瀬
菜々瀬
菜々瀬
キャンディ「あなたが好き」
マシュマロ「あなたが嫌い」
…みたいな?
菜々瀬
私はポケットからスマホを取り出した
ホワイトデー当日
菜々瀬
待ち合わせの時間は5時
時計の針は4時58分を指している
菜々瀬
冷たい風が頬を撫でる
立春を過ぎてもまだまだ寒い
碧斗
菜々瀬
走ってこちらに来る碧斗
心臓がドクン、と高鳴る
恋心はまだ残っているようだ
菜々瀬
菜々瀬
碧斗
ピンク色の袋から出てきたのは
手作りのクッキー
碧斗
碧斗
菜々瀬
碧斗
菜々瀬
菜々瀬
深いため息を着く
何に対してなのかは分からない
菜々瀬
菜々瀬
クッキーの意味
それは
「友達でいよう」