彼女の持病が悪化してから半年。
彼女はもう
話すことさえ困難な状態になった。
悠稀
悠稀
百合
力を振り絞って
精一杯の笑顔で答えてくれる。
あと何度
君におはようと言えるのだろう。
考えるだけで
胸が痛くなる。
悠稀
悠稀
病室からの景色は殺風景で
あまり綺麗なものではなかった。
百合
そう呟いた彼女の頬から
一筋の涙がつたった。
悠稀
悠稀
百合
百合
百合
百合
彼女が初めて僕に
弱音を吐いた。
悠稀
悠稀
悠稀
百合
百合
百合
百合
突然の言葉に息が詰まる。
涙が溢れそうになる。
でも
彼女の前で泣く訳にはいかない。
もっと不安がらせてしまうから。
小さく深呼吸をした後
僕は口を開いた。
悠稀
悠稀
悠稀
悠稀
悠稀
悠稀
彼女が小さく微笑む。
そして
小さい声で呟いた。
百合
百合
百合
百合
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