みらいのダンナさま 第22話

幼児の頃の歩のお話

引っ込み思案な性格は この頃からだった

原因の一つは今より 外国人色が強かった見た目の せいもあるだろう

みらいはいつもそんな俺を 安心させてくれる存在だった

歩の家にて 当時 中学生

そしてもう一つは…

父親はイギリスの血を引く エリート商社マン

他人からの目や評価 人一倍気にする人だった

この頃はまだ多少理不尽でも 両親の期待には応えたいと思っていた

転機が訪れたのは中2の時

は…？

知らない

なんでいつも

勝手に決めるんだ

歩の父と母の会話にて

この頃になると父からの プレッシャーはストレスに 変わっていた

結局日本を離れることは なかったけど

父親がいなくなって感じたことは

開放感よりも空虚感

次の日の朝

電話中

公園に散歩中

一体自分はなにを モチベーションに今まで やってきたのか…

がし

相変わらずの “お姉ちゃん”だった

それからまた度々 話をするようになって

子どもの頃のように みらいを求めるようになってた

歩の家にて

1ページの帰り道の続きにて

ぎゅ

言ったらきっと何かが 変わってしまう

怖くて でもずっと言いたかった言葉

もう誰にも渡したくない 負けたくない

みらいを1番最初に見つけたのは

俺だから

続く…