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プロローグ

ローゼ女王

…ゴホッ、ゴホゴホ…

執事

女王様、もうお仕事はおやめにられてはいかがですか?

執事

はやく体を休めないと、また持病が悪化いたしますよ。

ローゼ女王

ありがとう、

ローゼ女王

でも平気ですわ。

ローゼ・ゾチニア

シゼのいるルシタス城を治める 女王。

ローゼ女王

今の私は、重要な局面に立っていますの。

ローゼ女王

だから、せめてこれだけでも…

執事

執事

重要な局面とは、クロエ王子のことでしょうか?

クロエ・ゾチニア

ローゼの弟の第二王子。

14歳の頃、自分の父親を 謀殺したという噂がある。

ローゼ女王

…今から数年前、クロエは私に言った。

ローゼ女王

「クリジアを治めるのはローゼではなく自分だ」と。

ローゼ女王

彼は気性が荒く、性格が幼稚で、とても王には向きませんわ。

ローゼ女王

だから私が、素晴らしい女王であると民衆に見せつけねばならない。

ローゼ女王

大人になった彼を…ここにいれてはいけないのですわ!

執事

ええ、

執事

そして、その力をアピールするには

ペラッ!

(執事がシゼとマリアの名前が 書かれた書類を手に取る)

執事

……ある程度の踏み台がなくてはなりませんね。

粗範90年 冬

貴族

えー…。

貴族

みなさん、今日はギリカールの基礎テストにご参加いただきありがとうございました。

貴族

これより、順位を発表致しますので…呼ばれた方は前へ来てください。

貴族

リナ・アブギット

貴族

ジェームス・クロエスタ

貴族

アマネ・ワロンコ

この年、第一王女のローゼの政策で

優秀な人材を厳選すべく200人の 上級従者に試験を受けさせました。

下から数えて10人は強制解雇。 それより上の従者は主人の判断次第で契約解除となります。

集められた200人の従者は みな家柄の良い 良いギリカール人ばかりでした。

…ある1人をクリジア人の少女を除いては。

貴族

ここからは10位以上の方々です。

貴族

!…

貴族

貴族

じゅ、10位…。

貴族

貴族

シゼ・ノーディン。

シゼ

はい。

ざわっ!

彼女の名前は シゼ・ノーディン。

唯一クリジア人で出世した ルシタス城の侍女です。

18歳のシゼ・ノーディンは ルシタス城の中で 異質な存在となっていました。

今年の春、カイトの描いた絵が コンクールで優秀賞に輝いたことから

彼女はマリアと共に出世の道を 歩むことになったのです。

「おい、見ろよ…クリジア人だ。」

「どういうことだ、あんな奴が 10位だなんて!」

「カンニングでも したんじゃないか?」

「いや、アイツは1人だけ別室だし それはないだろう。」

「?」

「何だお前、 クリジア人の味方をすんのか? …確かに良い体の女ではあるが。」

「ち、違う!…あんな芋臭くて 足の太い女なんか 醜いことこの上ないわ!」

「今回はきっとまぐれさ!」

シゼ

…。

シゼ

(今誰か私の悪口を言ったな…。)

シゼ

(こんな寒い廊下で喋ってないで早く帰ればいいのに。)

シゼ

ルドルフ

…。

シゼ

星のような金髪と青い瞳をもった 男が早足でシゼを抜かす。

シゼ

(あの人は…首席の人だ。)

ルドルフ

…。

シゼ

(え、めっちゃかっこいい…!)

シゼ

(横から一瞬だけ見たけど、まつ毛が長くて綺麗な顔をしてる…。)

シゼ

(袖から見える腕が角ばってて綺麗。背も高いな…170後半ぐらいかな?)

シゼ

(誰の従者だろう。)

ルドルフ

男がくるっと振り返り シゼを見る。

ルドルフ

…。

シゼ

?…

ルドルフ

…。

ルドルフ

くるっ

男が前を向いて再び歩き出す。

シゼ

!…

シゼ

(何あの人…)

シゼ

(まあいいや、帰ろう。)

シゼ

バシャッ!

シゼ

わひゃっ!?

(シゼの体に泥水がかかる)

従者

帰れ!

従者

調子に乗ってんじゃないわよ!気持ち悪いクリジア人のくせに!

侍女

カンニングしたと言うなら今のうちよ!

シゼ

…。

シゼ

シゼ

…また貴方達ですか。

シゼ

びっくりしました、用事があるので失礼しますね。

従者

スタスタ… (シゼが侍女達を通り過ぎる。)

従者

えっ…。

従者

ちょっ…

従者

従者

それだけ…?

マリア

シゼ!

シゼ

シゼ

マリア様。

シゼ

シゼ

泥まみれのマリアが シゼに声をかける。

シゼ

マリア様もですか?

マリア

そうよ。

マリア

髪を乾かしてあげるから、お風呂を沸かしてくれないかしら?

マリア

髪の毛から靴までビショビショよ。

シゼ

わかりました。

マリア

はぁ〜…。

マリア

極楽ねーお風呂は。

シゼ

はい…。

シゼ

まさかマリア様まで泥水攻撃を受けるとは…。

マリア

本当にびっくりしたわ。

マリア

でも、貴方のテストが良かったから災難とは言えないわね。

マリア

10位おめでとう、シゼ。

マリア

よく頑張ったわね。

シゼ

ありがとうございます。

マリア

本当にすごいわ。

マリア

夜遅くまで勉強していた甲斐があったわね、

マリア

今頃みんなびっくりしてるはずよ。

マリア

マリア

…それに比べて、私は。

シゼ

マリア

私はなんにもできていない…。

マリア

カイトぼっちゃまの成績でのし上っただけ、それどころか結婚もできず、独身のまま2年も…。

シゼ

そんなことないですよ。

マリア

ううん、そんなことある。

マリア

私には魅力も何もないことは事実よ。

シゼ

それなら、私はもっと魅力ないですs…

マリア

いいのよ、遠慮しなくて。

マリア

貴方には沢山の魅力があるわ。

マリア

時々惚れ惚れしちゃうくらい立派な魅力が、ね。

マリア

なのに…私は…。

マリア

マリア

マリア

ごめんなさい、重い空気にさせちゃって!

マリア

…私、先上がるわね。

シゼ

シゼ

マリア様…。

 

 

シゼ

…。

シゼ

はぁあ…。

シゼ

(マリアを悲しませちゃった。)

シゼ

(マリアを悲しませるなら、テストで10位なんか取るんじゃなかった…。)

シゼ

あーあ…。

 

 

 

ドタ…

ドタドタドタドタドタッ!!

シゼ

?…

マリア

シゼ!!

シゼ

ま、マリア様!?

シゼ

だめです!ちゃんとタオルで体を…

マリア

私、結婚するかもしれないわ。

シゼ

え…っ?

マリア

私宛に…

マリア

結婚のお誘いが来たの!!

シゼ

えええぇえっ!?

ルドルフ

…。

ルドルフ

あのクリジア人…。

ルドルフ

シゼちゃん、だっけ…。

ルドルフ

ルドルフ

気になるな…。

セシル

ルドルフ。

ルドルフ

ルドルフ

セシル様。

セシル

待っていたぞ。

セシル

試験の結果はどうだったんだ?

ルドルフ

はい!

ルドルフ

全科目満点で1位でした!

セシル

素晴らしい。

セシル

やはりお前は優秀な若者だ、ルドルフ。

ルドルフ

ありがとうございます。

第1話 おわり

とある物書きの挑戦譚 【第三期】

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コメント

10

ユーザー

ルドルフくんとシゼちゃんがいつかくっつくことを願ってます((

ユーザー

更新ありがとうございます! とりあえず…シゼ様10位おめでとうございます🎉めでたい! ルドルフくんも中々気になるところですね…… とあるシリーズで「シゼちゃん」と呼ぶ人物が(覚えている限り)居なかったので、シゼちゃん呼びにキュンと来ました🥺❤

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