テラーノベル
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赤
俺はここの花壇が大好きです
ここにいると
この花の匂いを嗅いでいると
嫌なことを全部忘れられる気がするから。
青
数ヶ月後
季節は夏
周りはほとんど半袖
でも彼は長袖を着ていた
桃
黄
赤
赤
何故か赤くんの笑顔がぎこちない感じがした
流石に暑すぎる
僕は右の袖をめくった
青
赤
青
赤
青
僕たちはあれからここで沢山話すようになり
名前を呼び合える関係になった
赤
青
赤くんと話していて
やっぱり前よりも無理しているように見えた。
でも「大丈夫?」とも何も言えなかった
だから花を送ることにした
僕は花壇の中からブルースターをいくつか取って束にして赤くんに渡した
ブルースターは「ひとりで頑張らなくていい。頼っていいんだよ」などの意味が込められている
僕なりの赤くんへの配慮だ
赤
赤くんは花を受け取って
少し驚いた顔をした
赤
名前を呼ばれた
赤くんは真剣な顔をして
服の袖を捲って赤くんの腕を見せてくれた。
青
そこには頑張って生きようとした形跡がいくつもあって
僕は無意識に赤くんを抱きしめた。
青
青
赤
赤
赤くんが泣いてる
でも気付かないふりをした
きみは僕にバレないように
声を殺して泣いていたんだ
青
赤
青
僕は黙って赤くんのそばに居た
赤くんが話したくなったら話してくれるだろうし
話したくなかったら話さなくていい
赤
青
赤
青
赤
赤
青
僕は無意識にアルストロメリアを赤くんに渡した
赤
青
赤
赤
青
青
青
赤
赤くんは花を高くあげて太陽と被せた
花は綺麗に光っていて。
それを見る赤くんも綺麗だった。
赤
赤
青
赤
青
赤
赤
赤
青
赤
赤
赤
赤
青
赤くんは友達にいつも囲まれてて
ずっと笑ってみんなの中心で
僕とは住む世界が違うと思ってた
実は僕も長袖を着て。腕の傷を隠していた
だから君にもその傷があるとは思ってなくて
びっくりした
君は誰よりも繊細だったんだ
ずっと頑張ってきたんだ
誰にも気づかれないように頑張ったんだね
青
僕は君の頭を撫でた
そして一言だけ言った
青
赤
今の君の笑顔はいつもよりも笑っているように見えた
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コメント
1件
うわあ、この第2話、胸にくるな…。 まずブルースターを渡すシーン、花言葉で「ひとりで頑張らなくていい」って伝えるのが優しすぎるし、それを受けて赤くんが袖を捲った瞬間、こっちも息止めたわ。お互い隠してた傷を晒し合うの、めちゃくちゃ重いけど尊い。 最後の「本当に頑張ってる。凄いよ」の一言が全部を包んでて、読後感めちゃくちゃ温かい。青くん視点の「僕とは住む世界が違うと思ってた」の伏線回収も綺麗すぎる。 アルストロメリアの花言葉にもちゃんと意味持たせてるとこ、細かいけど好き。次も絶対読むわ。