「死は無情だ。 どれだけ真っ当に生きていようと 死は突如として訪れる。 真面目に生きた人が苦しんで死ぬこともあれば その反対の人が楽に死ねる事もある 最終的に頼れるのは自分の運だけだ」
ふと、父の口癖が頭をよぎった
たしかに、その通りかもしれない。
少なくとも、すみれは真っ当に生きていた。
だが、 たった1人の居眠り運転により 命を失った
死は無情だ。
彼女死んだから 俺も死んでくるわ
チク、タク、チク、タク。。 時計の音がうるさい。
瑛太
すみれの、葬式は三日前に終わった。
瑛太
俺はすみれに渡す予定だった 指輪を見つめながら その名前を呼ぶ。
ドン!!
手が痛い。 壁を殴ったのだから当たり前だ。 だが痛みは心地よい。 痛みにより寂しさが若干緩和した気がした。
瑛太
左手を見ると少し血が出ている。
瑛太
瑛太
俺は目を瞑るとそっとカッターの刃を出した。
すみれ
首を傾げる俺にすみれは1つの小さな箱を渡した。
瑛太
すみれ
俺はゆっくりと箱を開ける
瑛太
すみれ
瑛太
すみれ
すみれ
瑛太
すみれ
瑛太
すみれ
瑛太
瑛太
そう言うと俺は冷蔵庫に向かった。
瑛太
時計は深夜2時を指している
瑛太
こんなにも大事なことを忘れていた自分を責めたくなる。
瑛太
俺は、パソコンを起動し近くのレストランを調べ始めた。
すみれ
瑛太
俺は目を擦りながらすみれを見る。
瑛太
すみれ
瑛太
すみれ
瑛太
律
瑛太
おれは、仕事の休み時間 自称グルメ王の律にオススメの店を、聞いていた。
律
瑛太
律
瑛太
律
律
瑛太
律
律
瑛太
瑛太
律
律
瑛太
待ち合わせ場所にすみれが来ることはなかった。
チク、タク、チク、タク 時計がうるさい
俺は目を瞑りそっと刃を手首に当てた
キッ!!!
瑛太
瑛太
カッターの刃は、手首に着いた時計に当たっていた。
瑛太
瑛太
瑛太
瑛太
瑛太
俺は泣いた、 涙が止まらなかった。 部屋には俺の嗚咽だけが響き渡った。
瑛太
瑛太
瑛太
瑛太
何時間泣いただろう。 俺はなぜかふとそう思った。
理由は分からない。 けど、なぜか生きなきゃと思った。
泣きすぎたせいで目は腫れている。
どれほど時間が経ったのか全く検討もつかない。
今が、朝なのか昼なのか夜なのか 全く分からない。
ただ、時計は2時を指していた。
コメント
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流石過ぎますっΣ(゚艸゚*) ……この才能を少しでもいいからわけて欲しい…
考え直したのかな。
なのかな?