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主。
主。
主。
主。
『Prーのすけ、Prーのすけっ!!』
どこからか大好きなアイツの声がして、 その声が紡ぐ言葉は俺の名の形をしている
その呼び方が今と異なることから、俺はこれは夢だと判断した
Pr
今から1000年以上前、とあるところに世間の常識に抗って お互いを愛してしまっていた2人の男性がいた
Ak
Ak
Pr
Ak
その2人の名は、AkとPr
Akは、人と人の絆の神が治めるこの村の村長の息子である 村の若者の中で最も地位の高い男性
Prは、その村で生まれ育った若い男性だ
Ak
Pr
Ak
Ak
Pr
Ak
Ak
そう言いながら照れくさそうにAkが俺に手渡したのは、 金の金具に翡翠の宝石がついたきれいなかんざしだった
Pr
Pr
Ak
その後も俺たちはこっそり人気のない場所で逢瀬を重ね、 少しずつ愛を育てていった
人前で堂々と愛を囁くことはできなくても、 当時の俺たちは自分たちが異常であることも理解していたから、 お互いがお互いを愛していることだけで十分な奇跡だと思っていた
Pr
しかし、そんなある日俺たちを引き裂く出来事が起きた
ある日俺が寝ようと思って敷布団を準備していると、 縁側に面している俺の部屋の壁がコンコンと叩かれた
Pr
Ak
Pr
Pr
Ak
Ak
Pr
Ak
背景昼間ですが夜だt (( ry (By主)
Pr
Ak
Ak
Pr
Pr
せっかく思いが通じたのに結局はこんな結末になってしまうのかと 俺が嘆いていると、それでね、とAkが続ける
Ak
Ak
Pr
Ak
Pr
Ak
Prーのすけが嫌じゃなければ、一緒に逃げようよ。
Pr
Ak
Pr
Pr
逃げる、と言葉を紡ごうとすると、遠くの方から怒号が聞こえてきた
Ak母
Ak
Ak
Ak
Pr
Ak
Ak
そう囁いたAkはぐいっと俺の手を引いて、夜の町を駆け抜け始めた
Akについて走っていくと、たどり着いたのは 村の人々が崇めている人と人の絆の神様が祀られている神社だった
Ak
Ak
Pr
俺とAkは2人で並んで、 今回の決断に対する謝罪と俺の故郷がいつまでも平和でありますように という願いを込めて神に祈りを捧げようとする
しかし、Akの祈りがいつもと違ったので 驚いて祈り始めるのをやめてしまった
Pr
Ak
Ak
Ak
Ak
Pr
Ak
2人で笑っていると、誰かの声がした
At
Ak
Pr
At
At
Ak
Pr
Ak
At
At
Ak
At
Ak
Pr
At
At
Ak
At
At
Ak
Pr
At
At
Ak
At
At
Akが神様と言葉を交わしている間に、Akの母親の声が聞こえてきた
Ak母
Ak
Pr
At
At
Ak
Pr
正直近くにAkの母親がいるので不安だが、 神様の言うことには逆らえないので俺たちは目を閉じる
その瞬間、体がぽうっと暖かくなって光に包まれるような心地がした
At
At
Ak
Pr
At
先ほども聞こえた神の声がより鮮明に聞こえたので、 俺たちは声のする方に視線を向ける
そこには、この人が神だと言われれば 何も疑問に思わずに納得してしまうような威厳のあるオーラを放つ男性がいた
Ak
Pr
At
彼は大人びた笑みを浮かべながら続ける
At
At
At
Ak
At
At
At
Pr
Ak
Ak
At
At
At様はそう告げると、真剣な顔でこんなことを言ってきた
At
Ak
Pr
At
At
そう言いながら、彼は人差し指を立てた
At
At
今度は立てる指に中指を追加し、彼の手の形は二を表す
At
At
At
At
彼は薬指を立て、こんな方法を提案してきた
At
Ak
Pr
At
At
At
Ak
Pr
At
At
At
At
At
At
At
At
At
Ak
At
At
At
Pr
At
Ak
Ak
At
At
Pr
その後俺たちは数時間様子を見ることにしたが、 俺たちが出て行くことができそうな頃合いは訪れず、 残された時間は残り30分となった
At
Ak
俺はAkと顔を見合わせてうなずき、 一緒に過ごした数時間でとてもいい人だと分かった神様に跪く
きいてください、神さま。
At
Ak
Pr
あなた様の、神の使いにしていただけないでしょうか?
At
Ak
At
Pr
At
At
Ak
At
俺たちは声を揃えて、この村を守ってきた人と人の絆の神様に返事をした
『はいっ!!!!』
こうして俺たちはAt様と契約を交わし、Akは人間だった頃の記憶を失い、 俺はAk以外を愛せなくなるという代償を負った
あの決断は今でも後悔していないし、 誰よりも優しいAt様にお仕えして彼の役に立つことができるのは幸せだ
でもやっぱりAkが俺のことを覚えていないのは辛くて、 彼が俺のことを「Prちゃん」と呼ぶ度に苦しくなる
だけど、AkはAkで俺のことを覚えてないこと以外は何も変わらないから、 俺が昔も今も全部ひっくるめて彼を愛しているのは本当だ
Pr
そう最愛の人の名前を呼びながら俺が涙をこぼした時、ふっと意識が浮上した
Pr
Pr
目が覚めるのと同時に自分の視界に映った 1000年間変わらない自室の天井に、 俺は夢の世界から意識を引き戻して大きくあくびをする
寝ぼけ眼で部屋を見回すと、 この前Mzが鳥の巣から回収してくれたかんざしが目に入って、 甘くて切なくて大切な思い出にきゅっと胸が締め付けられた
Pr
そんなことを1人でつぶやいて感傷に浸っていると、 居間の方から大好きな彼の声がした
Ak
Pr
Pr
Ak
本人は覚えていないであろう俺への想いのこもったプレゼントを 自分の着物のたもとにしまい、 俺は他の3人を待たせないように足早に居間へと向かった