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そのころ有明は…

有明 視点

この一週間はなんだか千秋が積極的だった気がした

教科書借りに来て、寝てたら返すの 遅くなったとか面白すぎる笑

っていうか今日…

有明

緊張したぁ〜

千秋が急に好きな人とか聞くからびっくりしちゃったよ〜

でも聞かれてぱっと思いついたのが 千秋だった

でも好きなのかなんて考えたことも無かったから、とりあえず特別な存在がいると だけ伝えた

私って千秋のこと、

好き、なのかな…?

でも、そもそも好きって感情がどういうものなのか分からない

かっこいいって思ったら?

可愛いって思ったら?

その人と離れたくないって思ったら?

だとしたら全部当てはまってるけど…

有明

もーわかんなくなって
きたよー…

もう頭がぐちゃぐちゃになってきたから とりあえず横になって色々考えてみた

すると、1つの会話が思い浮かんだ

有明

てか千秋好きな子いるって言ってたじゃん!?

それ聞いて、私なんて言ったんだっけ

…あ!!

有明

やばっ私なんてこと
言ってんの

そのとき私は無意識にこう言っていた

え〜それって、私?笑

あーもう何言ってんの!?

多分ちょうど電車来てたから千秋には 聞こえてないと思うけど…

有明

今思い出したら
恥ずかしすぎる…

無意識に言ってるって、やばいな

なんでだろう…理由を考えてみた

うーん

有明

好きな人が他の人だったら嫌だったから、?

だったら納得はできる

でも

そんなの私が千秋のことだいすきみたいになっちゃうじゃん!

考えれば考えるほど分からなくなってきた

有明

そうだ。千秋に聞きたいことあったんだった

気持ちを整理するためにも、とりあえず 千秋にLINEを送った

有明

千秋ー!
今日約束したのって明日の何時頃行けばいいかな?

変な文じゃないよね… うん!いつも通りにいこう

千秋

俺午前中用事あってさ

千秋

夕方ごろでいい?

有明

おっけー!

いつものやり取りだ

千秋って好きな子にはどんな風に 接するのだろう

あの可愛い笑顔も、かっこいい姿も、 私だけが見ていたい

なんて…

そんなの私以外でも普通に見せるか

もう深く考えるのはやめやめ!明日は千秋と最後に遊べる日なんだし、今日は早めに寝ておこう

私はスマホを閉じて、ベッドに入った

あの夏の笑顔に再会を

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