その日がついにやってきよった。
雪ばかり降っていて天気が珍しく曇りのない晴天やった。
しょーもない理由でゴッド王国に出稼ぎせなあかん。
俺だけじゃゴッド王国に行かれへんので、ゴッド王国の使用人が王国まで連れていってくれるとおとんが言うとった。
道枝俊祐
大橋和也
藤原丈一郎
向井康二
向井康二
市場に行き、皆に最後の挨拶して行こうとしてんけど。
皆が泣き出し、俺を引き留める。
俺も皆もこんな形で別れるなんて思いもせんかった。
大西流星
高橋恭平
西畑大吾
長尾謙杜
向井康二
わかっとったけど皆の必死に止めてくれるため、ためらってします。
1人で遠くに旅立ってしまうよりここに残ればええんかな。
今のクリスト王国の生活は困難やけど。
皆といるほうが幸せなのか。
佐久間大介
向井康二
後ろから突然誰ぞに抱き着かれた。
向井康二
佐久間大介
抱きついてきた人は。
小柄な身長で和風で見たことない服装をした男性やった。
俺を探しとったと言うとってんけど。
もしかして...王国まで連れていってくれる人?
佐久間大介
高橋恭平
大橋和也
藤原丈一郎
道枝俊祐
長尾謙杜
皆の話を聞いとったけどこの人、凄い人なのか。
名家の長男ってよくわからへんけど有名な人か。
ゴッド王国は出稼ぎにええと使用人から聞いとってんけどほんまに凄い王国なん?
ほんで俺はなにわ男子とお別れと言うて出迎えた人と一緒にクリスト王国の山峯を超えて。
金持ちしか乗れへんと噂の鉄道に乗ることになりよった。
鉄道の切符代は彼にはろてもらってくれはった。
貧しい国で生活していて俺は彼が俺の分のペルをはろてくれて驚いた。
使用人の俺らは切符代のペルをもらえへなんだのに。
それよりも初めて乗る鉄道が凄すぎる、自由に移動をしとるし。
初めて座る椅子もフカフカで気持ちがええ、鉄道が揺れるたびにワクワクがする。
佐久間大介
向井康二
向井康二
佐久間大介
クリスト王国の貧しさは異国の人でも知っとったようや。
佐久間大介
佐久間大介
佐久間大介
向井康二
向井康二
俺は屋敷の息子を言おかと考えた。
だがおとんは俺を息子として見ておらず、ただの使用人としか扱ってへん。
そやから俺を他国に使用人に雇うように行かされた。
おとんは邪魔な息子などいらんかったし。
向井康二
佐久間大介
佐久間大介
向井康二
佐久間大介
佐久間大介
向井康二
勉強をやらせてもらえへんかったため他国の知識などない。
幼い頃からまともに勉強をさせてもらえず、ずっと屋根裏に過ごされていたから。
俺って目黒さんの使用人担当やったよね。
神の子と言われる人と一緒に過ごすん。
佐久間大介
向井康二
佐久間大介
佐久間大介
佐久間大介
向井康二
佐久間くんは目黒蓮様のことわかりやすく説明する。
神の声と力とかごっつない?
そないな人が他国にいたとは知らんかった。
佐久間大介
佐久間大介
佐久間大介
向井康二
俺の正面に座っとる佐久間くんはほんまに幸せに見えた。
俺も他国で幸せになれるかな.....
鉄道はぐんぐん進み、窓から見える景色は俺が見たことない景色やった。
故郷から随分離れて行っとる。
今、俺はどこにおんのか。
佐久間大介
向井康二
佐久間大介
佐久間大介
向井康二
思ぉてたより王国に着くまで時間がかかるのか。
ゆっくりしていいよと言うけど。
ほんまにやっていいのか?
眠たりしたら怒られるやあれへんか。
店員「すみません、注文されたご飯です」
佐久間大介
向井康二
店員「暑いのでご注文してください」
店員が現れテーブル付きのご飯を渡されたが。
まだ働いてへん自分にご飯を食べていいのか。
佐久間大介
向井康二
向井康二
佐久間大介
向井康二
佐久間大介
佐久間大介
向井康二
立場なんて今まで考えてもなかった。
家族からいじめられ、自分の立場を与えてくれなんだ。
上下関係なく屋根裏においやり、ラウールはええもんし俺にはなにもなかった。
ご飯もろくに食わせてもらえなく使用人の仕事を終わらされへんとあかなんだ。
向井康二
佐久間くんがなだめてくれたおかげでご飯を食べれるようになりよった。
佐久間大介
向井康二
ほかされた俺を優しく話しかけてくる 。
あまりにも嬉しさでご飯を一気に食べてしもた。
この時間が現実であってめっさ幸せやった。
ゴッド王国の宮殿。
神を愛し、神を忠実に者たちが集まっている。
ゴッド王国は建物と衣服、全てが和風に寄せておる。
宮殿には色々の役割がある。
俺、阿部亮平は星読みの学者を任されている。
星読みとはこの銀河に広がる星を見て研究したり。
空を呼んで、天気を見極めることをしている。
阿部亮平
研究日課である夜の星読みをしていたら。
久しぶりに夜空に自分の知らない星を見つけた。
阿部亮平
阿部亮平
この星は初めて俺が見つけた星。
ほとんどの星は教授が見つけて、名前、意味を書き、本には記載されている。
それなのにこの星は何も書かれてない。
高地優吾
阿部亮平
弟弟子の高地が現れた。
高地優吾
阿部亮平
高地優吾
阿部亮平
熱心に新しい星を研究日誌に書いている隣に高地が話す。
本来、星読みの日課は弟子たちで毎日、研究するものけど。
高地は俺と違い、星のことわかってない。
まあ兄弟子に比べたら高地のほうがマシだが。
高地優吾
阿部亮平
高地優吾
阿部亮平
高地優吾
我が王国の帝の息子の目黒蓮様。
神の生まれ変わりだと崇められる、素晴らしい方。
だが神の力を持っていることでこれまで蓮様の使用人は何人も入ったが。
神の力に恐れ、逃げていた。
異能者方々も神の力を持つ蓮様に圧倒され、使用人を辞めていた。
唯一、蓮様の護衛である、佐久間と深澤は力に負けず、蓮様のそばにいる。
阿部亮平
白く輝いている星。
一体この星は何の意味をしているか。
父親「お前がいなければ京子と結婚をできたんだ!!」
ラウールは「今時、異能がない子なんて時代遅れなのよ」
父親「小さな田舎で生まれたから何も恵まれなかったんだ」
ラウール「両親のいない兄さんなんて可哀想過ぎよ笑」
父親「康二、お前はもう俺らの家族じゃない」
父親「お前は屋敷の使用人以下だ」
向井康二
父親とラウールの昔、言われたことを思い出した。
決して忘れることができひん辛辣な言葉。
義家族からほかされた俺。
佐久間大介
向井康二
佐久間大介
向井康二
そうや、俺は今ゴッド王国の使用人になってん。
佐久間くんは俺を見てむっちゃ心配しとる顔になっとった。
向井康二
佐久間大介
向井康二
向井康二
窓から白い光が差し込んでいく。
眩しい.....今、朝なのか?
窓の外が気になり、少し窓を開けて外を覗き込む。
外を見たら薄黄色の太陽が昇り始めており、青い空と白い雲が広がっとった。
橙色が鉄道に反映してむっちゃ美しかった。
向井康二
向井は生まれて初めて、本物の日の出を見て感動し見惚れていた。
佐久間大介
向井康二
佐久間大介
もうゴッド王国に着くんだ。
長い1日やって思ぉたが俺が経験したことないことが多すぎて、時間があっっちゅう間に過ぎとった。
今日から俺は新しい家の使用人になるんや。
そう思いながら、俺は荷物をボストンバッグに入れ込む。
佐久間大介
佐久間大介
向井康二
御所車って初めて、聞いた乗り物。
佐久間大介
向井康二
初めて、他国に来て、初めて見る別の町。
ゴッド王国とは違い、和風に作られた町々。
この世界にこんな町があったとは.....
深澤辰哉
佐久間大介
深澤辰哉
目の前に佐久間と同じ、和風で作られた服を着た男性が現れた。
深澤辰哉
向井康二
向井康二
深澤辰哉
向井康二
深澤辰哉
男性の前には豪華な初めて見る乗り物があった。
佐久間大介
深澤辰哉
向井康二
知らへん乗り物に乗せられ、見知らぬ町を見とる。
乗り物は和風で作られており床は畳で周りは豪華な布で覆っとる。
町中も全体的に木で作られとって、周りの人も和風な着物を着とる。
深澤辰哉
向井康二
向井康二
深澤辰哉
ヒュルルルルルルルルル
向井康二
お兄さんが質問し俺は答えた瞬間、風が流れだした。
いつもの5月は少し涼しいが今年は暑かったので助かった。
佐久間大介
向井康二
深澤辰哉
深澤辰哉
向井康二
おとんとラウール以外の異能者は初めてみた。
しかも竜巻を使える人は初めて聞ぃたわ。
深澤辰哉
向井康二
向井康二
深澤辰哉
向井康二
異能を使いぃへんダメな息子。
異能さえ使えやたら幸せになれたはずやった。
向井康二
佐久間大介
深澤辰哉
向井康二
生まれつき異能が使いへん体質。
宮殿に異能が必要なんて知らんかったの。
もしかして...俺、追い出されるん?
深澤辰哉
深澤辰哉
佐久間大介
深澤辰哉
佐久間大介
あれ?異能を使いへんのは俺以外の人もいたの?
蓮様の弟と言うとったけど。
佐久間くんは蓮様の弟の話は一切してくれなんだ。
ガタン
向井康二
乗り物は森の中に入ってから、動かなくなった。
止まってしもた、どうしたやろう。
佐久間大介
深澤辰哉
佐久間大介
向井康二
佐久間くんに言われて乗り物から身を降りる。
深澤辰哉
目の前にはおっきくて見たことない建物があった。
まさか...ここが新しく住む、宮殿なのか。
おっきな建物全体が木造で出来ており。
上には木で彫られた綺麗な絵柄が並んでおり。
窓がなく赤い色したちまな手摺が左右に長く続いとる。
深澤辰哉
向井康二
石造りの町々と違ぉて新鮮な気持ちになる。
靴を脱ぎ、木で作られた床に足を置く。
床は冷たく今にも滑りそうやった。
向井康二
めっちゃ滑るけど!?
それより2人とも余裕で歩いて進んどるけど.....
佐久間大介
目黒蓮
深澤辰哉
青年を見た瞬間、あの日に話しかけてきた青年を思い出した。
目黒蓮
向井康二
まさか.....あの人が神の子やったの。
思いがけぬ再会で俺は言葉を失ぉてしもた。
2章 完結
コメント
1件
待って…主様天才?!