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女王
いつもの椅子に座り、 何もなかったかのように笑顔で話す女王に、 双子は心配の目を向けていた。
ララ
トト
詰め寄る双子に女王は戸惑い、 少し考える。
女王
女王は言葉を濁した。
ララ
トト
双子はわかりやすく落ち込んでいる。
女王はそれを見て少し心が痛んだ。
トト
女王
その時、 城の外で大きな音が鳴り響いた。
トト
ララ
女王はトトの姿が見えなくなると同時に、 大きな杖を構え、 魔力を込める。
女王
杖から大きな泡が次々と出始め、 怪物たちを一体ずつ閉じ込めていく。
そして杖で地面を軽く叩き、 魔法転換する。
女王
魔法が切り替わり、 強い風が吹く。
泡に入った怪物たちは、 そのまま国の外まで一気に飛んでいき、 しばらくして弾けた。
これで、 ララの魔法にかかった者以外は、 倒すことに成功した。
女王
城には滅多に客が来ない。
そして双子が帰ってくることは、 もっと珍しいことなのだ。
トト
ぶっきらぼうに言うトトだが、 その顔は赤面している。
女王
そう言ってトトの頭を撫でる女王。
ララ
女王は少し困った顔をした後、 またいつもの笑顔で答える。
女王
ララ
不安そうなララを、 女王は優しく抱きしめた。
トト
掛け時計を見てトトが叫んだ。
ララ
トトにつられてララも慌てて叫ぶ。
女王
そんな双子をなだめ、 女王は城の扉まで見送った。
女王はまた一人、 部屋に戻って紅茶を嗜みながら本を読む、 静かな時間が流れ出した。
日菜
校門でずっと待っていた日菜が、 全速力で飛ぶ双子に叫んだ。
トト
ララ
双子の息切れは激しく、 しばらく息を整える。
日菜
トト
アカデミーは今朝の事件を受けて、 授業を一時間短縮していた。
ララ
ララは呑気に帰り道を指差した。
三人はいつも通り手を繋ぎ、 のんびりと歩いて帰る。
その道中、 広い草原に、 怪しげな影がいくつも集まっていた。
それを見て三人は足を止める。
トト
ララ
双子が必死に目を凝らすが、 それが何なのか遠すぎてわからない。
ただ、 日菜だけははっきりと、 その姿が見えていた。
日菜
「「え?」」
日菜の言葉に、 双子の驚きがシンクロした。
トト
ララ
徐々に群れとの距離が縮まっていく。
どうするべきか、 悩んでいるうちに勢いよく群れが押し寄せ、 三人はあっという間に囲まれてしまった。
ララ
わかりやすく慌てるララと、 突然のことすぎて固まる日菜。
カメたちは、 三人に襲いかかろうとしていた。
もう時間がない、 トトはその場しのぎの策を思いつく。
トト
ララと日菜は無言で頷いた。
トト
ララ
トト
日菜
ついにカメたちが、 三人に襲いかかってきた。
トト
トトの合図で、 三人同時に真上へと飛んだ。
両端の双子は、 カメたちが追いかけて来ないことを確認し、 息を合わせて人間界への入り口へと飛び込んだ。
勢いよく木の幹から飛び出した三人は、 それぞれ地面に転がり落ちる。
日菜
仰向けで大の字になって安堵する日菜。
かなりギリギリの状態で飛んでいた双子は、 溶けたように汗だくで倒れていた。
トト
ララ
今まで見たこともない怪物に、 双子の脳内は処理が追いついていなかった。
日菜
トト
ララ
トト
日菜は大丈夫ではないと判断し、 双子を木陰に移動させ、 近くの泉まで水を汲みに行った。
日菜
双子はコップに注がれた水を一気に飲み干し、 一息つく。
トト
生き返ったトトが日菜を責めることはなく、 ララもその言葉に頷いていた。
トト
ララ
トト
日菜
ララ
日菜
トト
怯んだ日菜の目からは涙が溢れている。
トト
辛辣な言葉が日菜の心に突き刺さる。
トト
ララ
ララの注意も虚しく、 重苦しい空気が流れる。
日菜は無言で泣いているだけだった。
トト
ララ
双子は日菜を置いて行ってしまった。
妖精界に着いた双子は城へと向かい、 女王にさっき起こったことを報告する。
女王
トト
女王
女王はトトに対して丁寧に頭を下げた。
トト
女王
女王の表情が少し暗くなった。
トトは不思議に思ったが、 気にせず話を変えた。
国の中央広場に到着したララは、 街の変わり果てた姿に唖然としていた。
ララ
「助けて!」
悲鳴が聞こえた先で、 少女が例の怪物に襲われていた。
ララ
大きく振りかぶった拳で怪物を殴り飛ばし、 怯えている少女に声をかけた。
ララ
「あ、ありがとう」
小さくお礼を言って走り去った少女に軽く手を振り、 ララは再び辺りを見回した。
ララ
ふと一体の怪物と目が合う。
ララ
「けけけ」
不気味に笑う怪物は、 容赦なくララに襲いかかった。
ララ
怪物は意外と硬いらしく、 殴った後の拳がじんじんと痛み、 少し出血していた。
こうなると使えるのは魔法だけ。
ララ
ララはぱんっと手を叩き、 地面に手をついた。
地面の中からタイルを突き抜け、 木の根が怪物たちに巻きついていく。
ララ
力を使い果たし、 ララはへなへなと座り込む。
ララ
ララは静かに目を瞑った。
一方、 城で待機していた女王とトトは、 戻ってこないララを心配して外に出ていた。
トト
女王
そう言った矢先、 ララの魔法にかからなかった怪物たちが、 一斉に押し寄せてきていた。
トト
女王
トト
女王
トトは仕方なく『命令』として、 言う事を聞くことにした。
トト
トトは怪物たちの上を、 超スピードで通り過ぎていった。
トト
トトが声をかけると、 ララはゆっくりを体を起こし、 伸びをした。
ララ
トト
ララの魔法にかかった者たちを、 道中に倒してきたトト。
残るは目の前の一体だけだ。
トト
ララ
ララの提案に賛成したトトは、 改めて怪物を縄で縛り、 ララと共に城へと戻る。
女王と合流した双子は、 怪物を受け渡し、 日菜が待つ人間界へと帰るのであった。