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4件
こーのさんの小説待ってました!!!!!!!
⚠学パロ
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じめじめとして、いつもより憂鬱になる
はや6月
眠たくなる気持ちを押しつけ授業を受ける
ぼんやりと窓の外を眺める
「また雨かぁ」
ポツリと誰にも聞こえない声で呟く。
こんな窓の外なんて見たくはない
だが、隣の窓側の席には愛しい人がこっくり、こっくりと首を促している姿が見えてしまったのだ。
「レトさん。」
ガツンッと音が鳴って先生は振り向き、レトさんが起きる。
キョロキョロと慌てふためいていかにも怪しそうだ
「誰だぁ今の音~。用もないのに音を出すな」
そう言ってクルリとまた黒板に目を戻す
レトさんは教科書にコソコソ隠れたまま「ありがと」と言ってきた。
かわいい
キーンコーンカーンコーンと軽快にチャイムが鳴る。
うっしーとガッチさんが笑いを堪えながら早足でこちらへ向かってきた。
「おw前らwwww」
「席が後ろになったからってwやりすぎww」
二人とも途切れ途切れに言う
そう。席替えをしたのだ。
奇跡的に俺らはくじ引きだったこともあり後ろの席で、
窓側、しかも隣
奇跡だね。
ま、うっしーとガッチさんは離れたけど
二人は二人で同じ班になっていたからオッケーっしょ!
「また起こされちゃったなぁ」
起きたばかりの舌っ足らずな声で照れくさそうに言ってくる
「けどいっっつもばれてないよね?スゴくない?」
ガッチさんが問いかける
「キヨ君がいつも起こしてくれるからね~」
毒舌な事が4人で行動することになってから多かったのに
たまに出る無意識の褒め
それがまた格別でツンデレの良さが理解できた
「俺が起こしてなかったらどうなってたことか」
やれやれというポーズをしながらレトさんをチラリと見る
彼はあきれ顔をしてはぁと小さくため息をついていた
「調子乗るなよ」
「はーい」
帰りの時間。まだ雨が降っている。
これじゃあ、帰りたくもない
「部活行こっか。雨もやむよ」
レトさんの言うとおり、部活が終わる頃にはやんでいるかもしれない
「じゃまた玄関でね」
ふわりと笑って廊下へとうっしーとレトさんが走り出していった。
レトさんとうっしーは、弓道部と剣道部。
ガッチさんは軽音部。あー、フジとヒラとこーすけもだな
そんで、俺がサッカー部。
今日はミーティングだなぁ
「めんど」
面倒くさいけどレトさん(他にもなんかついてくるけど)と帰れるので楽しみに教室から出て行った。
ーーー
まだうるさい音がする
あれから一時間は経ったはずなのに雨がやむ気配を感じさせない
玄関で待っていると、いつもの見慣れたメンバーがやってきた。
「お待たせ~」
フジがそう言う。フジとかは俺の昔からの幼なじみ。
「最終兵器俺達」なぁんて、ふざけたあだ名のチームだ
「別に待ってない。」
「あ、そう?」
「…レトさんとうっしーまだかなぁ」
ガッチさんが声を放つ。
「そーだね」
たったったっ
歩幅がバラバラな足音が聞こえてこちらに向かっているようだ
「すまん!」
「ごめぇぇん…」
「大丈夫。気にしないでさっさと帰ろ」
そういったは…いいものの
「あ……やべ…傘忘れてきた…」
「俺も…」
「え?!大丈夫???」
「こら、お前はそもそも俺達の傘に入ってきただろ」
ヒラの頭をぺしんとフジが叩いて言った
「う…うぅ~」
「……さすがに今からじゃ校門しまるな」
かなりの困っている二人に俺「達」がハモりながら声をかけた
「「傘かそうか?」」
バッと勢いよく振り向くとガッチさんが「キヨも?」とでも言いたそうな顔でこちらを見ていた
「え!マジ?!貸して貰うわ。ガッチさん、入れて」
「うん。もちろん」
屈託の無い笑みでにこにこと傘の中にうっしーを入れていた
「じゃあ、レトルト。キヨの傘に入れて貰え」
「え?あ、うん。じゃ、お願いするね」
「はい!入って!」
うっしーはただ単にガッチさんと家が近いから。レトさんのことも俺の方が家が近いからと思っていったのだろう
たまたまでも、ナイスだぞ…!!
ーーー
「じゃーなー!」
こーすけたちと分かれた後うっしー達とも分かれて二人きり。
レトさんとくだらない話をしながら帰っていると突然空が光った
「わぁぁあ!?」
隣のレトさんが大きな声で叫ぶ。
「風も強くなってきたね」
「と、とりあえず俺の家に入って!」
「え?」
「早く!」
俺は走ってレトさん家に入ることにした
ーーー
長いのでとりあえず切ります。
6月編続きます。