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ほんと 今日はいい天気だよね。
雲ひとつない晴天。
今日は気分がいい。
だって 今日は先生が帰ってくる日だもん。
先生には来ないでって言われてるけど空港まで迎えに行く。
『そーいえば聞いてなかったな』
空港まできたにも関わらず
時間がわからない。
聞くのを忘れていた。
どうしよう
あっ、深澤先生!
・
おわった。
今の時刻は午後1時。
深澤先生に聞いた先生が帰ってくる時刻は12時。先生はもう戻って来ているってこと。
なんで。会えないの
電話。電話しかない
『渡辺先生っ!』
「お前どこいんの?家いないじゃん」
『空港に来ちゃいました』
「はぁ?来なくていいって言っただろ」
『だって 会いたかったから』
『私が会いに行きますから!何処にいますか』
「お前ん家にいるけど」
『待ってて』
なんで。
なんで会えないの。
もう同じ地区にいて
こんだけ近くにいるのに
どうして会えないの。
『先生っ!』
「〇〇⋯笑」
やっと、会えた
「ねぇ〇〇?」
『はい』
先生は、抱き合っていた身体を戻して
真剣な顔をして私を見た。
そして、鞄の中を探している。
鞄の中からひとつの箱をだした。
そして私の方へ向け
箱を開けた。
「〇〇⋯」
箱の中から輝く1つの光が見える。
「結婚しよう」
うそ。
夢にまで見てたこの光景が
現実で起こってるなんて
すぐに信じられない。
「いや⋯?」
『ううん⋯する』
もう、半泣きだよ
『翔太くん』
「うん」
『ありがとう』
私は先生に精一杯の笑顔を見せた。
先生も笑う。
きっと、幸せな時間って言われたら
この瞬間なんだろう。
「〇〇。」
『ん?』
「ほんとすき」
『珍しいねぇ 笑』
「これから忙しくなるから。今言っとく」
『また⋯仕事?』
「ふはっ、結婚式な」
『⋯結婚式!?』
「あ、やりたくない…?」
『全然やりたいです!』
「なんだそれ 笑」
結婚式なんて
夢のまた夢すぎるよ。
先生、私に愛を教えてくれてありがとう。
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コメント
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ア〜💗(⸝⸝⸝ᵒ̴̶̷ωᵒ̴̶̷(⸝⸝ᵒ̴̶̷ωᵒ̴̶̷⸝⸝⸝)💗