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私ってなんだろ。時々、いや毎日そう呟く。
思い切って親に学校に通わせてもらったはいいものの、何をしても空回りしてばっかだし、きっと先生にも親にももう呆れられてる。
こんなネガティブなことばかり言っていてもどうにもならないのはわかってるけどどうしようもないんだ。
人間ってそういうものでしょ。
そう割り切れる人を心の底から尊敬する。
大正✕✕年 ✕月 ✕日 ✕曜日
とある学校の校舎裏の山
私は今晩命を絶とうとここに来た。
「エリートはおろか、一般人にもなれない駄目人間は死ぬ直前くらいは輝けるのだろうか。」
どうせ死ぬんだから少しくらい自分語りしてもいいよね。
私の名前は猫俣紗雪(ねこまたさゆき)っていうんだ、親がくれたプレゼント、とっても素敵でしょ?でも、私は今晩それを無下にすること、どうか許して。
ただの落ちこぼれ、駄目人間。 この世の悪口はすべて自分のためにあるんじゃないかな。
にゃ~
「猫?どうしたのこんな時間に」
実はすごく、すごく猫が好きなんだ、唯一の心の拠り所でなんだか言葉は違うのに繋がってる気がする。何より、温かいんだ。ひとりぼっちで冷たかった私に温度をくれる。でもそれも終わり、今までありがとう。
最後に少しだけ猫を撫で、用意した縄を木にくくりつけ、少しずつ首を通していく。
「はぁ~」
ため息ばかり、でも最後までビビるなんて臆病者にも程があるというものだ
「よし!」
そう言って私は足場から足をはなし、ぶらりぶらりとゆれている。
なんだかだんだん視界が霞んできた。
?「お前はなぜそこで首を吊る。」
誰だろう、何か話している。なぜ?死にたいからに決まっているでしょ。
?「、、、何も言葉を発さないとは。だかお前、聞こえているのだろう。」
もう、誰の相手もしたくないの。
?「いい事を思いついた、お前を鬼にしよう。自殺の寸前、もう命をたちたい人間に永久の命をやる、どんな顔をするんだろうな?」
永久の命?やめて。そんなの私の望みから一番遠いものだから。
無惨「私の名は鬼舞辻無惨。まぁ覚える必要もないか、せいぜい永久の命に苦しめ」