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#エターナル・コウタ・ブリザード
鬼霧宗作
212
猫とろ
755
4
突然「えっ?」というので視線の先を見ると僕の手を見ていることが分かった。
「どうしたの僕の手になにかある?…えっ…..」
僕の手を見てみると、少しずつ透明に…いや、透明になった場所は感覚がない。元々なかったようだ…手そのものが消えたのでように感じられるなぁ…とそんな考えを張り巡らせていると、
「ねぇ…どうしちゃったの?その手?」
そう言いながら優奈は僕の手に触れようとする。けれど
彼女は僕の手を掴むことができなかった。虚しく空を切っただけだった。
「嘘……なんで……?ねえ、南見……!」
そう言っている優奈の横で僕は「なぜだ?なぜだ?なぜだ?」と考え続けていた。どう考えても僕の頭には”?”しか出てこなかった。まだもっと優奈と話して、いや、ずっと一緒にいたいと思っているのに
そしたら腕、足まで感覚がなくなり、広がり立てなくなった。何故か僕は
「あっこれ僕はだめだな」
と妙に冷静に判断していた。もうこれはどうすることもできないとわかっているから。優奈の声が遠く聞こえるようになり、ふと優奈の顔を見ると…彼女はすごく悲しい顔をしていて…泣いていた。僕は、なんとかしなくてはと思った。その時、僕は存在しない手を腕を、必死に伸ばした。目元まで行っても遠い物を触るように空を切る。彼女の涙を僕は拭うことすらできない。それでも触れてるように手を動かす。それと同時に僕は、
「大好きだよ…優奈…君が居てくれて…人生たのしかった……ばいばい..」
と言い、僕は夜空の星に溶けていった。
その時、僕の心には2つの気持ちが入り交さっていた。ずっと僕のことを覚えててほしいという気持ちと、僕に未練を持たないでほしい。という気持ち。
『あぁこれからどうなるかな….』
「あぁぁぁぁぁぁ………南見い…みなみい……ねぇ…ねぇ…」
私は、泣き叫ぶ。ずっとずっと。
寒くても。夜が明けて明るくなっても。
時間感覚がなくなるぐらい、ずっと。
……あれっ? 頭がグラグラしてきた。めまいが……。
ーー翌日午前7時頃
『黒鉄優奈救出。熱中症の疑いあり。重度の脱水症状のため至急病院の準備を…』
はっと起きると、私は病院の一室に居た。
大部屋だが、他に人が居ないらしい。
ぼーっとしながら天井を見ていると、看護師が入ってきた。
「あっ!起きたんですね!では先生をお呼びしてきますので少々お待ちください!」
元気な人だなぁと思いながら、変わらない天井を見続ける。
その時、私の心が何かを訴えかけている気がした。
なぜ今まで気づかなかったのか、疑問になるくらいはっきりと。
そこへ、医者がやってきた。
「お・は・よ・う・ご・ざ・い・ま・す。意・識・混・濁・し・て・ま・せ・ん・か?」
うまく聞き取れない。耳を指さすと気づいてくれて、筆談にしてくれた。
『おはようございます。体調大丈夫ですか?悪かったら言ってください』
そこで私は、必死に声を出した。
「大丈夫です。と言うか、南見はどうなったんですか?……私の近くに倒れている男性はいませんでしたか!? 彼はいや、南見は大丈夫だったんですか!?」
私は言ってる言葉がめちゃくちゃだと思いながらも問い詰める。けど先生は
「そんな人、いませんでしたよ?」
と言った。えっ?っと驚いていると、病室のドアが開いて家族が入ってきた。
「あっ、お母さ──ん!?」
「優奈ぁ!助かってよかったぁ……! 昨日誕生日だったのに、遊びに行くって言って1日いなかったし……帰ってきてから食べるケーキ用意してたのに、山の頂上で寝てるなんて。どんなに心配したか……」
ひとしきり泣いたあと、お母さんは私の顔を覗き込む。
「ってか、あなたの反応がいつもより悪くない? 元気がないというか……まあ仕方ないか」
あぁ、こんな親だったなぁと思いながら、妹の北乃とお父さんが医者と話しているのを横目に私はずっと気になっていたことを聞いた。
「南見は? 私の幼馴染は? 私の好きな人は……恋人はどこに行ったの?」
私は尋ねた。私が見たものが嘘だと、幻覚だと信じて…
「誰? その南見って人。あなたに幼馴染って言える人はいないんじゃないかしら?……ってか恋人いたのね! その人紹介してよ〜!」
笑顔で言うお母さんに、私は驚いた。と言うか愕然とした。遠い位置で妹も驚いていた。
「……えっ?」
冗談だとしても、きつい。
「私の幼馴染の、朱絽南見だよ? 何回も恋愛相談してきたのに……流石に冗談でもきついよ?」
口に出してから、少し反省した。
南見に言われてたのに……『言葉に気をつけて』って言われたばかりなのに。そう思って反省していたら、
「朱絽さん家? あそこの家には高1の娘さんしかいないわよ? 後、あの子すっごく可愛いわよね! あなた確か仲良いんだから〜名前は朱里ちゃんだっけ?会ってみたいわ〜」
とツラツラ重ねて言っていくお母さんに、私は言葉を失った。
(えっ……? 南見の記憶がない……?)
私は焦った。私の目の前で起こったのは幻覚でもなく夢でもなく、本当のことだったのかと考えた。ずっと、ずっと。…言っても時間としてはたったの30秒ぐらいだったけど。その時考えることに集中していたため話が途中からしか聞こえなかった。けどお父さんと妹と先生が、
「……熱中症で記憶が混濁していたと考えられます。」
「あの..わかったんですけど、娘の記憶混濁状態は大丈夫ですか?」
「ええ。少し時間が立てばすぐに良くなるかと。」
「なら良かったです。すぐにお姉ちゃんの処置をしてくれてありがとうございました。」
・・・そんな事いっていた。話は聞いていないだろう。けど、いや、確信はないがやっぱりいないだろうか。南見。近くに携帯があったので、南見との会話を見ようとした。けど、見ようとしても見れなかった。そもそも会話、いやそもそも連絡先すらなかったのだ。南見の電話番号にかけたら
「もしもし。佐際です。どちら様ですか?」
と、知らない女性にかかった。信じたくないけど、南見が消えたというのに少し信憑性が高まってしまった。
ーー数日後
私はすぐに退院した。自分は精神的に少し落ち着きが戻ったなぁと思う。うん結構良い感じ。あの出来事以降、何人か友達がお見舞いに来てくれた。皆すっごく心配してくれたけどそこまで体調悪くなかったから、
「元気元気!入院してるのが謎なぐらい元気!もうそろそろ学校に行くから待ってて!」
と言った。あの言葉は心から言えたと思う。けど、ずっと、南見のことが難解のパズルのように引っかかってる。それを少しでも解消できるよう、これから何をするかを思いついたのを携帯のメモ機能で文字を綴っていった。そしたら南見の双子の姉の、朱里ちゃんからLINEがきた。なんだろうと思ってみたら、
「「ゆうなんごめーん!見舞いに行きたかったんだけど丁度バスケの遠征で行けなかったぁ最近会ってないから会いたいよぉ」」
と返って来たので丁度いいと思って
「「大丈夫だよ!ってか私も会いたい!空いてる時教えてくれれば一緒に遊ぼ!」」
っと送った。そしたら、突然に妹の北乃が
「あかりんと遊ぶの⁉︎私も行きたい!!」
と言ったので朱里ちゃんに
「「あっあと、北乃が一緒に遊びたいんらしいんだけどいい?」」
と聞いた。そしたら、
「「全然ok!あとさ、遊ぶのは明日でどう?本日中に帰りま〜す♪」」
と返ってきた。私は彼女の家で遊ぶ方に仕向けた。
「「明日!二人とも空いてるよ!けど遊ぶなら家がいいなぁって…まだちょっと外で遊んじゃダメって言われて…」」
そういうと朱里ちゃんは
「「ok!そっちの家だと大変だろうから家で遊ぼ!掃除ちゃんとしとく✨後、明日ゲームで私が勝つから!( ´▽`)フッ」」
っと返ってきたこれで遊ぶついでに南見の痕跡を見れる。明日は休日だし、予定がなくてよかった。私は明日が楽しみだなぁと思いながら寝た。
コメント
2件
2026年 10月21日(水曜日)
えっ…😭✨ 第1話からの続き、もうドキドキしながら読んじゃったよ!! 南見くんが消えていくシーン、めっちゃ切なくて涙腺やばかった…「大好きだよ…優奈…」って言葉、心にグサッときたよ💔 しかも周りの人が南見のこと覚えてないってホラー要素もあって続きが気になりすぎる! 朱里ちゃんの家で何が見つかるのかな?次回も楽しみにしてるね🌸