引っ越して来て二日目の昼。二人で分担し、部屋の片付けは大体終わった。
前のアパートよりも、ずっと広々したリビング。部屋に差し込む日差しを眺め、日当たりの良い部屋を選んでよかったと心から思えた。
二人で選んだオシャレで実用性のある家具家電に囲まれ、それだけで幸せな同棲生活のスタートになる。けど……。
「それでは、大和さん。今から大切な話をしようと思います」
「……なんだよ改まって」
「座って下さい」
「どうして敬語なんだよ」
「同棲するにあたって、お家の事分担しないと!」
「分担?」
私はキッチンで未だに料理道具の配置に悩んでいる大和さんの腕を引っ張り、ダイニングテーブルを挟むように向かい合わせで座らせた。
家事の分担は、共同生活をするにあたって、かなり大切な事だと思うのに、大和さんはピンとこないみたいだ。頭の上に『?』マークを浮かべて首を傾げる。
「分担、必要あるか?***************
*************************
***********************
****************************
*********************
**************************
***************
****************
コメント
1件