年上男子と腹ペコ女子

定時に仕事が終わる訳が無い私と、何が何でも定時退社をしてくる大和さん。

そんな二人が同棲をしたら、どちらに負担がいくかなんて誰でも分かることで……。

「雫、この前の会議の資料なんだけど」

「もう出来てるよ！コピーしてそこに置いてある」

「あ、ありがとう……」

「小田、ここのグラフ、もう少し見やすくした方がいいと思うんだけど」

「了解！明日の午後までにデータ送っておくね」

「……あ、あぁ、助かる」

ここ最近社内全体が忙しく、残業をしない訳にはいかないから、兎に角効率よくこなしていかなくては。必死でキーボードを叩き、なんとか今日までにこなさなければならない仕事を終わらせた。

バタバタと荷物をまとめ、同じく残っていたあいちゃんと雨宮くんに挨拶をする。

「ごめん！お先！」

「お疲れ様。気を付けて帰ってね」

「お疲れ」

早歩きでオフィスを出て、エレベーターのボタンを連打する＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

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