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戦闘力が半減? 終わった…… と絶望しながら自分に防御魔法をかけてスマホアプリを立ち上げると、画面に慎司や徹也たちの顔が現れた。向こうのスマホの画面には陛下とわたくしの姿が映っているはずだ。慎司たちの表情も硬い。戦いに負けるわけがないと楽観的なのは陛下だけだ。
「総長」
徹也が話しかけてきた。
「何だ?」
「おれたちは総長がおれたちが銃で撃たれた仕返しをしてくれるというその気持ちだけでうれしいです」
「分かった。気持ちだけでうれしいのだから、実際に仕返ししたらもっとうれしいという意味だな」
なぜそうなる? 今からでも引き返せと言われているのに。彼らの忠告は戦闘モード一色の陛下には届かないようだ。
「本当の強さというものをおまえたちに見せてやろう」
陛下はそう言うと瞬間移動して、玄関前の黒服二人を瞬時に倒した。止めるまもないとはこのことだ。こうして戦いの火蓋は切って落とされた――