テラーノベル
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1月25日。深夜0時30分。
14歳の少女が誘拐された。
少女の名前はーー。
少女が目を覚ましたのは誘拐されてから1時間後だった。
薄暗くて、無機質な壁と床。
鉄格子にロックの掛かったドア。
鎖で動きに制限がかけられている少女。
「…もうどうでもいいや。」
時間が経っても誰も来なかった。
少女はずっとここで過ごすのか。
午前9時。
特殊エージェント部隊”S.O.S「Special Operation Shadow」”
エースである神城怜(かみしろ れい)はずっと資料を見つめていた。
少女誘拐事件。名前のない少女。
「名前がない…?」
「ないんじゃなくて、秘密にしてるとか?」
怜の旧友の如月大和(きさらぎ やまと)が言った。S.O.Sの戦術オペレーター。
「それはさすがにない。」
「なーんだ。つまんないの。」
誘拐されてから15時間。
少女はまだ閉じ込められたままだった。
このまま死ぬ?いや、誰かが来てくれる。
そう信じていた。
少女は空腹状態だった。
「…ったく、飯ぐらいよこせっつーの。」
少女がそう呟いた瞬間、ドアのロックが解除された。
現れたのは感情がない男。
そして少女に近づきこう言った。
「ボスには逆らうな。殺される。」
男はそういってその場を立ち去ろうとした。
「待って。」
少女が男を止める。
「貴方の名前は?」
「…リーハと呼べ。それから、お前の名前は”ゼロ”。」
リーハはそういって立ち去った。
午前10時。
警視庁捜査一課の響木 昴真(ひびき こうま)が資料を見つめていた。
「誘拐事件…。手口が妙だな。」
「昴真さん。上司が読んでます。」
明神 朱璃(みょうじん しゅり)。射撃のエース。
「何のようだ。」
昴真と珠璃の上司、縦泣 希空(たてなき のあ)。
「誘拐事件の件について、S.O.Sも協力してくれる事となった。」
「了解。」
ゼロが誘拐されて1日がたった。
食事はリーハが持ってくるパンと水だけ。
正直、これでは腹が膨れない。
「チッ…まともな飯を食わせてくれないのか。」
「またブツブツ呟いてんのか?」
リーハ。…今日は様子が変?
「ボスにあいに行くぞ。」
地下。
実験台の奥にいる男性”黒幕”と隣にいる女性、七瀬 六花(ななせ ろっか)。
「本当にあの子でいいんですか?」
「あぁ。私の最高傑作だからな。」
コメント
1件
読みました〜。ダークな雰囲気がすごく好きです。14歳の少女が「もうどうでもいいや」って諦めてるところがもう胸にきました。それでいて「飯ぐらいよこせ」って啖呵切るところもギャップあって可愛い。リーハってキャラも冷めてるのに「♡♡♡れる」って警告してくるとか、気になる…。最後の「最高傑作」ってセリフ、めっちゃゾクゾクしました。続きすごく気になります!
みゆ
るしゅ
177
107
保谷東
19,794