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リーハに連れてこられたゼロ。
その前には黒幕”マスター”らしき存在。
ゼロは男”マスター”に言った。
「私に何するの?」
マスターは少しだけ黙り込んだ。
「君は私の最高傑作。ここから出すわけにはいかないんだ。」
マスターはそう言ってゼロの腕を引っ張り、実験ポッドに入れ込んだ。
「何するの!早くここから解放して!」
マスターはゼロの言葉を無視し、ポッドの扉を閉めた。
「やめて!出して!」
ゼロは必死にガラスを叩く。
しかしマスターは冷たい目で見つめるだけだった。
「これで君は完全な存在になる。」
マスターがスイッチを押した瞬間、ポッドの中に青白い光が満ちていく。
「いやぁぁぁっ!!」
ゼロの叫び声が部屋に響く。
そして完全に、マスターのものになった。
ーー
S.O.S拠点。
怜と昂真が誘拐事件について調査していた。
「少女の名前はまだわからないまま。なにか手掛かりはないのか…」
「俺も手伝うよ。」
見知らぬ少年の声がした。
身長は160cm程度だった。
怜は少年に「誰だお前は。」と返した。
「俺は『紅羽 琉生《アカバ ルイ》』。S.O.S直属のエージェントだ。」
「それはすまない。」
怜はそう言い返した。
ーー
地下実験室。
ゼロの声は枯れていた。
感情を失い、機械になった少女。
マスターはゼロに 「今日からお前は私の犬だ。」 と言った。
「わかりました。マスター。」
ゼロは完全に洗脳されてしまった。
マスターが去ったあと六花は聞いた。
「あの子に何したんですか?」
「それは内緒さ。」
マスターはそう言い、闇の中へ消えていった。
ーー
S.O.S拠点。
琉生がある手掛かりを見つけた。
「怜さん!これ見てください。」
琉生のパソコンには防犯カメラの映像。
そこには少女と黒いバンが写っていた。
「これって、少女が誘拐されてる?」
「可能性は大です。」
怜と琉生が話していると、昂真が驚いた表情をしていた。
「おい…マジかよ…」
怜が駆けつける。
「どうかしたか?」
「これ…」
昂真のスマホに写っていたのは殺人事件のニュースだった。
被害者は30代男性。
犯人は中学生の少女。
「その少女って、誘拐されてる子じゃないか?」
「あぁ。恐らくな」
怜は険しい表情をしていた。
「琉生は防犯カメラ映像の解析を頼む。俺と昂真で現場に向かう。」
ーー
午後3時。
殺人事件の 犯人はゼロだった。
「本当に殺しちゃった。…でもいいよね?」
血まみれの刃物に血しぶきの服。
ゼロは黙ってそれを見つめていた。
「私はマスターの犬だから。」
「その”マスター”とやらに会ってみたいな。」
ゼロが後ろを振り向いた。
振り向いた先には怜が立っていた。
「S.O.Sのエージェントだ。刃物を捨てて。」
何を言ってもゼロは黙ったままだった。
「君は何が目的だ?誰かに命令されてるのか?」
それでも黙ったままだった。だけど
「あなたには関係ないですよ。」
ゼロが放った言葉はそれだけだった。
「本当に?」
「だから関係ないって言ってるでしょ?」
ゼロがそう言った瞬間、刃物をしまい窓ガラスを割り飛び降りた。
「おい、まじかよ。ここ10階だそ?」
ゼロはそのまま消えていった。
ーー
S.O.S拠点。
琉生は防犯カメラ映像の解析をしていた。
その時、あるものを琉生は見てしまった。
「おい、これって…」
コメント
1件
あおいです🌷 第2話、一気に不穏な展開が加速しましたね…。ゼロが“最高傑作”としてポッドに閉じ込められ、叫び声とともに洗脳されるシーン、すごく胸が締め付けられました。感情を奪われて“マスターの犬”になる少女と、現場に急ぐ怜たち。二つの視点が交錯する描き方が緊張感を高めてます。最後の琉生の「これって…」のところで続くのが気になって仕方ないです!次話も楽しみにしてますね。