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休み時間。
クラスメイトの女子3人に校舎裏に呼び出された。
これで何度目だろうか。
着いたら、真っ先にだまって黙って頭に手を伸ばし
髪の毛を引きちぎられた。
「やめてよ、何回もやってるんだから」
反論したが聞こえてない。地面にふわふわと髪の毛が散らばった。
紫色の、ボサボサの毛が。
僕はそれに目を落とした。何も思わない。
休み時間が終わるチャイムが鳴った。
大きなため息をついて、あいつらはとぼとぼと帰った。
私も、それを追いかけるように帰った。
授業が終わり、帰る時間になった。
下駄箱に、手紙が入って居た。
内容は、
「今日の帰りに、体育館裏に来てね
アリス」
ラブレターかな?と思った。
アリスは、クラスでもちょっぴり男らしい女の子。
だけど、顔はとってもいい。
僕は期待して、アリスのいる、体育館裏に行った。
着くと、アリスが真っ赤な顔で立って居た。
風に吹かれてなびく葉っぱが、綺麗だった。
「あっ、あの、昔から好きだったんだ、付き合ってくれ!」
告白だった、僕は驚いて、
「もっ、もちろん!」というと、木の裏からひょっこりと、あいつらが顔を出して、手を叩いて大笑いしていた。「もうっwやばいw」っと、たくさん言っていた。アリスは、
さっきより顔が赤くなって、泣き出してしまった。そして、逃げ出してしまった。
そっか。メガネなんかかけて教室の隅にある僕に、好かれるなんてね…