その日の三、四時間目は体育館を使っての劇の練習だった。衣装、小道具も実際の物を使っての、リハーサルさながらのものだ。
王子の衣装に着替えた進夢は、ため息交じりに舞台の様子を眺めていた。
――そういえば、この前、ここで事故が起きたんだっけ……?
倒れてきた大道具から、舞夜をかばったことは記憶に新しい。
あの時の、ほんの少し恥ずかしそうな顔をしていた舞夜と、ナイフで刺しに来た舞夜の姿が、頭の中で上手く繋がらなかった。
――あれも自作自演とかだったら……、なんて考えてしまうと、袋小路におちいるんだろうなぁ。
「おっ、進夢。早いな、もう準備できてるのか?」
いつの間に来たのだろうか、すぐそばまで信二がやって来ていた。
彼は王子の護衛として、ともに森の中で過ごすことになる兵士だった。ダンボールに銀紙を張って作った鎧と、同じく銀紙をはりつけた剣を腰につけている。
いわゆ*****************
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