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明花永(あかな)
12
#普通
野々さくら
202
ドラゴン店長
30
そして信愛は静かに自分の胸へ手を当てた。
「だから私の体の中には
佳苗の魂の一部がまだ残ってるんだと思うの」
その言葉に、銚子は小さく頷く。
「なるほどね・・・」
茜は腕を組みながら首を傾げた。
「ソウルメイト的な話?」
信愛は少しだけ首を傾げながら
「う、うん、多分だけどね」
茜はその話を頭の中で整理しながら口を開く。
「だから成仏したはずの佳苗が
信愛の中にある魂に惹き寄せられて
こっちの世界に来ちゃったって事か」
「なるほどね、茜の言葉で理解できた」
さくらも納得したように頷いた。
茜はさらに佳苗へ視線を向ける。
「佳苗は迷わずここに来れたの?」
すると佳苗は無邪気な笑顔で答えた。
「うん! なんか分かんないけど
信愛の家はここだー!って分かったの!」
茜は思わず笑みを浮かべる。
「ならもう確定じゃん!」
銚子も優しく頷いた。
「確かに、信愛の予想は当たってるかもね」
信愛は静かに目を伏せる。
「やっぱり・・・」
さくらは考え込むように口を開いた。
「なら佳苗は今、完全な霊じゃ
なくなってるって事になるわけ?」
信愛はゆっくり頷く。
「そういう解釈で良いと思う」
銚子はその言葉を受けて続けた。
「そう考えれば霊感がない
茜さんや花牟礼さんが佳苗ちゃんを
目視出来てる事にも説明がつくわね」
「あー!そういう事か!」
茜とさくらははようやく腑に落ちたように声を上げた。
信愛は少し照れ笑いを浮かべる。
「人間でも無い、霊でも無い
|半人《はんじん》|半霊《はんれい》って感じかな」
さくらはその表現に頷いた。
「なら妖怪みたいな感じだね」
佳苗は目を丸くする。
「えー!? 妖怪?何か怖い感じでやだ〜」
信愛は少し考えたあと、笑みを浮かべた。
「なら|座敷童子《ざしきわらし》は?」
佳苗は首を傾げる。
「ざしきわらし?なにそれ?」
銚子が穏やかに説明する。
「座敷童子はね?着物姿をした女の子の妖怪で
見た人には幸せが訪れるって言い伝えがあるのよ」
佳苗はぱっと表情を明るくした。
「え? 幸せ?」
信愛は優しく微笑む。
「座敷童子は怖い妖怪じゃないよ」
すると佳苗は満面の笑みを浮かべ、胸を張った。
「なら私座敷童子だ〜♬信愛に幸せあげるぅ〜♬」
その無邪気な宣言に、信愛は思わず吹き出す。
「ふふふ」
その様子を見ていた茜とさくらは、心の中でそっと微笑んだ。
(佳苗・・・可愛い)
(めっちゃ可愛い)
コメント
1件
わあ、今回もじんわり温かい回だったね…! 佳苗の「信愛に幸せあげる〜♬」がめっちゃ可愛くて、思わずこっちまでほっこりしたよ。半人半霊って設定、確かに座敷童子って例えがぴったりで、納得の展開だった。みんなで佳苗を受け入れてる空気がすごく好き。続きも楽しみにしてる🔥