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明花永(あかな)
12
#普通
野々さくら
202
ドラゴン店長
30
コメント
1件
おつかれさまです〜!!第22話読んだよ💫✨ いやぁ〜今回もめっちゃ良かった😭💕 佳苗が自由に行き来できるって分かってひと安心! 茜の「産みの親がいる」ってひらめき、まじ天才すぎるでしょ!! それにしても佳苗がお母さんに「ただいま!」って帰ってすぐ「行って来まーす」って戻ってくるの、可愛すぎて笑っちゃった🤣💕 「佳苗で良かった…」って信愛のつぶやき、グッときたよ…。このメンバーの絆がじわじわ温かいね🌸 続きも楽しみにしてるよ〜!!
信愛は、ふと思い出したように佳苗へ視線を向けた。
「でもさ? 佳苗?」
佳苗は首を傾げる。
「なぁに? 信愛?」
「こっちに来れるってのは分かったけど
お母さんの所には戻れるの?」
その言葉に、さくらがはっと息をのむ。
「あ! 確かに!一方通行だったらマズいよね?」
しかし茜は、どこか自信ありげに首を振った。
「大丈夫じゃない?」
信愛は不思議そうな顔をする。
「え?」
さくらも茜へ視線を向ける。
「何でそう言い切れるのよ」
茜は当然と言わんばかりに続けた。
「だってさ、佳苗がこっちに来れたのって
信愛の中にある魂の片割れに
共鳴したからなんでしょ?」
信愛は小さく頷く。
「多分そうだと思うけど」
さくらは腕を組みながら考え込む。
「向こうには信愛は居ないんだよ?
共鳴する相手が──」
その言葉を遮るように、茜が笑顔で言った。
「いや、産みの親が居るじゃん!?
佳苗はお母さんと再会できたんでしょ?」
信愛は目を見開いた。
「あ! 確かに!」
少し考え込んだあと、信愛は静かに答えを導き出す。
「佳苗の魂とお母さんの魂が共鳴するんなら
佳苗はこっちと向こうを自由に行き来出来るかも」
さくらは思わず身を乗り出した。
「茜すっご!!天才じゃん!」
茜は照れくさそうに頭をかく。
「それほどでも〜♬」
「それではそんな天才ヒーロー茜さんに
一言いただきましょう♬率直に今のご感想は?」
さくらはインタビュアーさながらに、マイクに見立てたスマホを茜の口元に持って行く。
「いやぁ〜やっぱ天才って
滲み出ちゃうんだなぁ〜♬オーラ的なヤツ?」
茜はまんざらでもない様子で鼻の下を伸ばす。
それから信愛は佳苗へ優しく微笑みかけた。
「佳苗?お母さんの所に戻る事出来る?」
突然の問いに、佳苗は目を丸くする。
「えー!?もう帰らなきゃいけないの?」
その不安そうな声に、銚子が穏やかに言った。
「そんな残念がったら、お母さん悲しむわよ」
佳苗ははっとしたように顔を上げる。
「あ! そっか!」
さくらが提案する。
「試しに戻ってみて、すぐに帰って来ればいいじゃん」
佳苗は勢いよく頷いた。
「あ! 確かに!」
信愛は少し緊張した表情で尋ねる。
「出来る?」
佳苗は小さく笑った。
「多分出来ると思う」
そう言うと、佳苗は静かに目を閉じた。
その姿を見て、茜が首を傾げる。
「何してんの?」
佳苗は目を閉じたまま答える。
「お母さんの魂を探してる」
しばらくして、ぱっと表情を明るくした。
「あ!あった!」
次の瞬間、佳苗の体は眩い光を放ち、その場からすっと姿を消した。
信愛は思わず呟く。
「佳苗が消えた」
茜が光の消えた場所を見つめながら言う。
「お母さんの所に戻って行ったのかな?」
さくらも静かに頷く。
「多分・・・」
◇ ◇ ◇
その頃。
色とりどりの花が咲く穏やかな野原。
そこへ光が差し込み、佳苗の姿が現れる。
「お母さん!」
佳苗は嬉しそうに駆け寄った。
「ただいま!」
美波は目を丸くする。
「あら? 随分と早か──」
しかし佳苗は笑顔のまま踵を返した。
「行って来まーす」
「あ! ちょ! 佳苗!」
美波が呼び止めるより早く、佳苗の姿は光に包まれ、再び消えてしまった。
取り残された美波は苦笑いを浮かべる。
「落ち着きないわね、まったく」
小さく息をついて、空を見上げた。
◇ ◇ ◇
そして再び信愛たちの前に光が現れる。
「ただいま信愛!」
佳苗が元気よく姿を現した。
信愛は安堵の表情を浮かべる。
「あ! 戻って来た!」
茜は目を瞬かせる。
「早くない?」
さくらも興味津々で尋ねる。
「ちゃんとお母さんの所行けた?」
佳苗は満面の笑みで答えた。
「うん! 行けたよ?」
その様子を見て、紗子は静かに頷く。
「これで間違いないみたいね」
信愛は考えを口にする。
「佳苗は私とお母さんをトリガーにして
あの世とこの世を自由に行き来できる」
銚子は感心したように微笑んだ。
「随分とまぁ、特異な存在を生み出したものね」
少し間を置いて続ける。
「まあ、でも佳苗は悪霊じゃないし」
茜は真剣な表情になる。
「やっぱ悪霊だったらマズいんですか?」
銚子は頷いた。
「そりゃそうよ。霊はやろうと思えば人間を
自由自在にコントロール出来るからね
それを利用して悪巧みしようとする
悪霊だって居るかもしれないしね」
さくらは納得したように頷く。
「あ! 確かに!」
信愛は佳苗を見つめ、小さく息をついた。
「佳苗で良かった・・・」