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古流斬
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チタコロ
323
番外編『古流斬の地獄召集』
第4話「注文が止まらない」
地獄。
古流斬はようやく豪邸を完成させた。
「……終わった。」
「やっと帰れる!」
大きく伸びをした、その時だった。
閻魔が家を眺めながら満足そうに頷く。
「うむ。」
「なかなか良い出来だ。」
古流斬は笑顔になる。
「じゃあ帰って――」
「まだ終わらない。」
「……はい?」
⸻
閻魔は新しい設計図を取り出す。
「やっぱり別荘も欲しい。」
古流斬は固まる。
「……は?」
「それと船も作ってくれ。」
古流斬は思わずツッコむ。
「どうやって使うんだよ!」
「地獄に海ねぇだろ!」
閻魔は真顔で答えた。
「オブジェとして。」
「置物かよ!」
鬼たちは笑いをこらえて肩を震わせる。
⸻
閻魔はさらに続ける。
「あと飛行機も欲しい。」
古流斬は頭を抱える。
「飛ぶのか?」
「飛ばない。」
「じゃあ何で作るんだよ!」
「飾りだ。」
「全部飾りかよ!」
⸻
古流斬はその場にしゃがみ込む。
「もう嫌だ……。」
「俺、英雄だよな?」
「何で建築会社みたいな仕事してるんだよ……。」
閻魔は書類を見ながら平然と言う。
「君は器用だから。」
「便利屋扱いするなぁ!」
⸻
その頃、現世。
はるかは腕を組み、まだ待っていた。
「……遅い。」
ユーマが苦笑する。
「父さん、説教確定だね。」
「うん。」
「アイスも没収。」
その言葉に、ラントも頷く。
「今回は逃がさない。」
⸻
一方、地獄。
古流斬は木材を担ぎながら空を見上げる。
「……帰りたい。」
「はるか、ごめん。」
「ユーマ、ごめん。」
そして今日も、地獄には古流斬の叫び声が響き渡る。
「閻魔ぁぁぁぁぁ!!」
コメント
1件
うわ、ついに続きが読めました!「注文が止まらない」ってタイトルからして笑っちゃいましたけど、中身もそのまんまですね(笑)。古流斬さんが豪邸をやっと完成させたのに、閻魔様が別荘、船、飛行機って次々注文してくるのがもう完全にブラック企業の社長と社員の図。しかも全部オブジェとか「飾りだ」って平然と言い放つ閻魔様の圧が凄い。はるかさんとユーマくんが現世で待ってるシーンも挟まれてて、「アイス没収」のくだりにほっこりしました。次は古流斬さん、無事に帰れるんでしょうか…応援しながら次話も楽しみにしてます!