テラーノベル
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あなたがなおしてね
2話
#ますしき #四季愛され #ドールバース
01
一ノ瀬が崩れてたから1日が経った。一ノ瀬の話は瞬く間に広まり、一ノ瀬の同期の奴らが練馬にやってきた。
「お前ら…担当の地区はどうした」
「ちゃんと休暇申請出してんだよ」
「た、隊長からしっかり許可もらいました…!」
「もう少ししたら手術岵と漣も来るみたいだぞ」
「まぁ四季くんが崩れたって聞いたら誰だって駆けつけますよ。」
「とりあえず四季は死んでないってことなんだな?」
「とりあえずはそうらしい。そして直る可能性は真澄にある」
無陀野の言葉により一斉に皆が俺の方を向いた。
そして口を開いたのは皇后崎だ。
「四季のこと直せなかったら俺がお前を殺す」
「ごめんなさい…私も一ノ瀬さんのこと直せなかったら…多分真澄隊長のこと許せません…!」
「真澄隊長。僕たちは真剣に言ってます。四季くんは大事な仲間なんです。」
「だからぜってぇに直せ」
此奴等の目はまっすぐ俺を見ていた。その目に嘘はなく、真面目にこっちを見ていた。
「お前らに言われなくても直すっつーの」
「…一ノ瀬さん、学生時代のとき不思議なこと言ってたんです」
「あー。彼奴たまに突然謎のこと言ってたな」
「まて、その謎のことってなんだ 」
なにか思い出すヒントになるかもしれないと思い、俺は追求することにした。
02
『お前らってさ、小さい頃人形って持ってた?』
『なんだいきなり?』
『いいから!答えて!』
『わ、私は持ってなかったです…』
『持ってねぇよ』
『僕は人形というかぬいぐるみは持ってたかな…』
『あたしはどっちかといえば作ってたな。まぁ全部燃やしたけど』
『僕は妹が持ってたかな。』
『俺も姉が持ってた。お前はどうなんだよ』
『俺?もちろん持ってないけど。そもそもすでにいるのに増えたら絶対許せないし燃やす』
『いやどういうことだよ』
『持ってるのか持ってないのか結局どっちだ?』
『だーかーら元々がそうなんだって』
『ダメだ。話が伝わらねぇ。お前ってほんとアホだよな』
『アホっていう方がアホなんだけど!!てかムダ先達はどうだったんだろ』
『無陀野先生が人形持ってるとこなんていくら幼少期でも想像つかないけどな』
『花魁坂先生は…持ってそうで持ってなさそうなイメージですね』
『真澄隊長は絶対持ってないよあの人。持っててもすぐ捨てる人だ』
『は!?いや絶対真澄隊長は持ってたって!めっちゃ大事に人形持つ人だって!!』
『『『…いやそれは絶対ない/です/だろ』』』
『なんで!?』
『そもそもなんでてめぇは持ってるって言いきれんだよ』
『だ、だって…』
『持ってたとしてもどんな人形か全くもって想像つきませんし…』
『えー…でも真澄隊長は人形持ってたもん…』
『四季ってたまに真澄隊長のことになるとおかしなこと言い出すよな』
『だって真澄隊長のこと大好きだもん』
『『『それは知ってる/知ってます』』』
03
「とまぁこんな感じで真澄隊長は絶対人形持ってたとか真澄隊長の昔を知ってるみたいな口調で話してたんですよね」
「今考えれば前は真澄隊長が持ってた人形だからあの言い方だったのかってわかるけどな」
「でもまさかほんとに真澄隊長が人形もってたとは」
「そん時の記憶ないのか?」
「残念ながらな」
今の話を聞いても全くピンとこない。
「なんか思い出すヒントとかないんですかね…」
「真澄隊長なんか方法あるんですか?」
「とりあえずは一ノ瀬の持ち物を漁る」
そう。俺が思いついたのはとりあえず一ノ瀬の持ち物を漁るだった。すると遊摺部の野郎が、
「記憶戻す為だと口実をつけて四季くんの私物を盗むつもりですか」
「バカが。なんでその思考に辿り着くんだよ。思い出すためだっつてんだろ。おい、他もそんな目で見るな。俺がやるわけねぇだろ」
「真澄、盗むなよ?」
「おい無陀野?殺されたいらしいな?」
閑話休題。あれから他の奴らも来た。しばらくして解散させたが。どうやらせっかく集まった記念に遊びに行くらしい。流石一ノ瀬の同期というべきか一ノ瀬がこんなんなのに生きてるとわかると俺に任せやがった。まぁ俺しか直せないから実際任せる相手はあってるが。
04
「あ、真澄隊長」
「馨か、どうだった」
「残念ながらまだ見つかってません」
俺は馨に記憶を引き出す能力を持った鬼を探すように命令したが、まだ見つからないらしい
「そうか、引き続き頼む」
「わかりました、ところで隊長はどちらに?」
「一ノ瀬の部屋にヒントになるものがないか探しに行く」
「そうですか。私物何盗むんですか?」
「てめぇもか。殺すぞ」
2日経ったがまだ馨は壊れてるらしい。
「冗談ですよ。僕も手伝いますか?」
「いや、お前はあっちの方をやれ。」
「了解です。」
05
一ノ瀬の部屋に来たはいいが…思ってた通り散らかっている。ある程度仕分けはされてるが綺麗とは程遠い。とりあえず机の上から見て行くことにした。
机の上は特に散らかっており。紙やペン、菓子のゴミなど散乱していた。仕方なく片付けながらめぼしいものを探していると1枚の切れ端を見つけた。
桃瓦 直志
090-×○/△-&@¥?
「誰の電話番号だ…?」
桃瓦…つまり桃太郎…一ノ瀬と交友がある桃は桃寺だけだったはずだ。じゃあ此奴は?…考えても仕方ない。1つのヒントとして持っていこう。
その後一通り部屋を探してみたが他にめぼしいものはなかった。
仕方なく部屋を戻ることにし、扉に向かった時…
ガンッ
「ッ!!!…チッ」
机の足に小指をぶつけ思わずしゃがんだ。下手な拷問よりこっちの方が痛い気がする。一生足の小指を机にぶつけさせるという拷問があってもいいかもしれない。久しぶりの感覚のせいかおかしなことを考えてしまった。立ち上がろうとしたとき、
「…あ?」
机の裏になにかある。俺は机の下に潜り見えたものを探すと、
「…手紙?」
手紙が机の裏に貼っつけてあった。取り剥がしてみるとなにか紙じゃない物が入ってる感触だ。机から出て、その場に座り込み手紙を開けてみると録音機が入っていた。俺は再生ボタンを押した。
06
『四季、ドールってなんだ? 』
『ドールはね、人形の生まれ変わりだよ』
『じゃあ人形は何故ドールに生まれ変われるんだ?』
『人形の時の持ち主が俺たちのこと大事にしてくれてるからだよ。物を大切にすると魂が宿るの。俺の持ち主もね、大事にしてくれたんだよ?』
『なんで人形はドールに生まれ変わるんだ?』
『持ち主に伝えたいの、好きって。とにかくそれを伝えたくて俺たちは生まれ変わるんだ。』
『でもそのプレイ…?ってのはお前を覚えていないんだろ?』
『うん。でもね、覚えてなくても俺らは運命なの。絶対会える。だから忘れられても平気だよ』
『だけど両思いになったらお前が崩れちまうんだろ?』
『そうだけど…でも崩れた時、本当の愛だってわかるから、プレイのことを信じるの。絶対に直してくれるって』
『そうか…お前のプレイの名前はなんだっけ』
『真澄くん!淀川真澄くん!真澄くんはね、俺の事大事にしてくれてたの!ずっと一緒にいてくれてね、それでね!』
『わかったわかった。じゃあ四季、最後に一つだけいいか?』
『えーまだ真澄くんのこと話しきれてないのに…』
『それはまた今度聞いてやるから。それで四季、両思いになって崩れたときのドールはどうなるんだ?』
『どうなるって…そりゃ崩れるけど…』
『あー言い方が悪かったな。ドールの魂はどうなるんだ?』
『魂…?んー難しいな…』
『答えれないんならそれでいいんだ』
『ドールの魂はずっとそこにいるよ。プレイの傍にいる。だって俺らは切っても離れられないから。でも』
『でも?』
『ずっと魂が現世にいるとあの人達に怒られて連れてかれちゃう』
『現世って…この質問より難しい言葉知ってんじゃねぇか…それであの人たちってなんだ?』
『黒い人。俺たちは狩人って呼ぶけど皆は死神って読んでるかも』
『死神…か…それはいつぐらいまで魂だと怒られるんだ?』
『狩人にもよるけど…基本は1週間。優しい狩人は1ヶ月待ってくれることもあるって。俺の担当の狩人は怖いから1週間待ってくれるかなぁ…』
『担当の死神なんているのかよ…じゃあ四季』
07
そこで音声は途切れた。声からして幼少期の一ノ瀬ともう1人の声は大人の男…つまり一ノ瀬の育て親だろう。いやそれよりもだ。1週間。
1週間で一ノ瀬の魂は連れてかれるかもしれない。もし1週間が過ぎて魂が連れていかれた後に俺が思い出した場合は?どうなる?録音では一切追及されていないがダメな気がする。つまり
「タイムリミットは最低でも1週間ってわけか…」
そもそも死神とやらファンタジー過ぎて嘘だと思いたいが一ノ瀬がドールで在る以上、死神もいないとは言いきれない。とりあえずこれも持っていこう。
こうして俺は今度こそ一ノ瀬の部屋を出たのだった。
あとがき
後…2、3話で完結出来そう…ですね。多分…
テスト勉強もあるので投稿は15日以降になるかもです…いやまぁあたしがテス勉から逃げて書いてたら投稿するんですけどね()
今回も今回とて馨さんが少しおかしいですが気にしないでください。
コメント
4件
最高✨ みんな盗むって言ってるの面白い笑 真澄さん、一生足の指を角にぶつけるやばい拷問思いつきましたね… 四季くん、真澄くん真澄くん連呼してるの可愛いし、まだ話せてないって言ってるのも尊すぎるッ💕 テス勉大変ですね…ゆっくりで大丈夫です!自分のペースを忘れずに!
今回も素敵でした。 続き楽しみに待ってます♪