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#ミステリー
鬼霧宗作
202
さなめ
538
江藤ルミエール
415
教室の隅で、ギャルの宿毛梨々花《すくもりりか》は震えながら梶原の遺体に寄り添っていた。
「ひーくん……こんな姿になっちゃって……」
彼女の声は震え、涙が頬を伝っていた。だが、その瞳には深い愛情が浮かんでいた。
「ひーくん、大好きだったの……卒業したら結婚しようねって……約束してたのに」
その言葉が放たれると、教室内の空気はまるで凍りついたように静まり返った。
「え……先生と……?」
「梨々花が……梶原先生と……?」
ざわめきが教室内に広がり、誰もが信じられない思いで梨々花を見つめた。
その中で、梨々花は涙を浮かべたまま、静かに語り始めた。
「私、最初はただのギャルだったの。将来のことなんて何も考えてなくて、目立つためにサークルに入っただけ。ひーくんが声をかけてくれなかったら、きっと今も何も変わらなかったと思う」
彼女は一度目を閉じ、記憶を呼び起こすように言葉を紡いだ。
「でもね、ひーくんが言ってくれたんだ。『君には可能性がある』って。私なんかが、放送の世界で輝けるって教えてくれたのはひーくんだけだった。実際に、地方アナウンサーになれたのも、ひーくんが背中を押してくれたから……」
教室には、再び静寂が戻った。梨々花の一言一言が、教室の誰もが知らなかった梶原の一面を浮かび上がらせていた。
確かに、梨々花がサークルに入った当初、彼女は派手な見た目の典型的なギャルだった。
その後、星華と意気投合したこともあって、サークル内ではやや浮いた存在だったのも事実だ。しかし、梶原が特別に彼女を指導していた理由が、今初めて部員たちの中で明らかになった。
「でもね……こんなところで、こんなひどい目に遭うなんて……」
梨々花は震える手で、梶原の顔に触れようとした。
だが、その手は途中で止まり、引き戻される。遺体のあまりにも無惨な姿を前に、彼女はその手を伸ばせなかった。
コメント
1件
あらまあ…第20話、衝撃的だったわ。 梨々花と梶原先生の関係、まさかそんな深い繋がりがあったなんて。ギャルってイメージだけで見てたけど、彼女の本気の想いと先生の真摯な指導が伝わってきて胸が熱くなった。でもこんな終わり方、悲しすぎるよ…😢