テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ねえ知ってる??
人間って快楽に堕ちるとその感覚が忘れられなくなって戻って来れなくなるんだって。
怖い話だよね。
『俺を見て』
騒がしい教室。
俺、若井滉斗は騒がしい教室を前にして座り込んでいた。
…飯食ってきただけ俺、お腹すいたな。
そんな呑気なことを考えながら席に着いてみれば奴が話しかけてくる。
「おっはよ、若井!」
同じクラスの大森元貴。
席が前後なので椅子にもたれかかり話しかけてくる。
黒髪で少しクセのある髪型。
そして、大きいエクボ。
顔は整っている方だと思う。
「……おはよ」
「どうしたのよ元気だしなって!
あAVでもみる?」
「…!?は!?」
思わず咳き込んでしまう。
「はは、純粋さんかな若井は」
「いやAVって言うから、…」
高校二年からしたらAVなんてあって当然のものだとわかる。
何回世話になっただろう。
「あ、AVといえばこのアプリ知ってる?」
そう言って大森はスマートフォンを見せつけてくる。
「え………」
明らかにピンク染みていたアプリだった。
そして、名前すらもセンシティブだ。
「えろ、…ちゅーぶ、……」
「そう!」
「いやいやいや何これ…」
明らかに危なそうなアプリだ。
ただ、アプリを開けると、
「…見て漫画もAVも見放題…」
タップするだけで読めてしまうらしい。
男性にとっては確かに夢のようなところだが、
「危ないだろやっぱり」
「いやリスクを犯してまでする人もいるのさ」
「……?どういうこと?」
「このアプリにはね」
「ランキングというのがあるんだ」
「ランキング…?」
大森の話によると、このランキングというので一位になれば大金が稼げるらしい。
トップ100に入るだけでも100万はもらえるのだとか。
…だから男性もやってるんだな。
「…でね、若井、ひとつお願いが、」
「…ん?」
「その、やってみない?」
「………?は!?」
は?なんで、俺が、こんな動画…
てけ大森なんていう提案をしてるんだ。
「嫌だよ、嫌だかんね!!」
思いっきり否定する。
「………まあだよね……」
大森は寂しげな表情で言った。
心が痛む。
いくら大金を稼げるとはいえ自分の自慰行為を他人に見られたく無い。
今は金に困ってないし、そんなのやるメリットすらない。
「てか大森がやれば?顔いいんだし」
「……やだよ俺だって」
「…あっそ。」
俺に頼んでおいて自分はやらないのかよ。
全くだ。
家に帰宅してから調べてしまった。
やっぱりAVが見れるなら。
アプリをダウンロードして、開いてみる。
『えろちゅーぶ』とデカく書かれている。
明らかにエロアプリだ。
会員登録は簡単だし、無料だし。
たくはんのAVが出てきた。
「…抜けそうだな」
…ふと大森の顔が思い浮かんだ。
あの時の顔は寂しげだった。
「……丁度抜きたかったし、別に大森のためってわけじゃないし、……」
俺はカメラを向ける。
そして、
配信が始まった。
「こ、こんにちは、……」
next→500♡
コメント
15件
はい好きーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
すき
え、こういうのも大好きです、続き楽しみすぎます