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僕らの家に君がやってきて

悪い魔女に殺されかけて

でも王子様に助けてもらって

その王子様と幸せに暮らしはじめて

なんだかんだで3年が経ったね

僕らの家は変わりないよ

君がいない以外は


掃除も料理も上手で

いつもほがらかに歌を歌い

動物ともなかよしだった白雪姫

まるでお話に出てくるお姫様みたいに

完璧だった白雪姫を

僕たちはみんな大好きなんだ

だから今君が幸せなのはとても嬉しい



だけど



だけど




やっぱりさ

王子のことは

好きじゃない



ヤキモチじゃないよ



だって

王子は白雪姫のことなにも知らなかったんだよ?

料理がうまいことも

掃除が手早く綺麗にできることも

歌がうまいことも

動物に好かれることも

なーんにも知らなかったんだよ?


王子は

君の薔薇色の頬と

イチゴのような唇と

雪のように清らかな白い肌と

夜より黒い光る髪の毛だけを見て

素敵な姫だって


白雪姫

君の魅力はそんなんじゃないだろ?

そんな薄っぺらな感情で

君を僕たちから奪った王子を

僕たちは、七人の小人達は

好きじゃないんだ

当たり前だろ?



だからさ


いつまでも僕たちは待ってるから

いつでも帰ってきていいよ

待ってるから

本当に

いつでもね


手紙 〜姫君たちの夜〜

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