テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
60
1,493
30
僕らの家に君がやってきて
悪い魔女に殺されかけて
でも王子様に助けてもらって
その王子様と幸せに暮らしはじめて
なんだかんだで3年が経ったね
僕らの家は変わりないよ
君がいない以外は
掃除も料理も上手で
いつもほがらかに歌を歌い
動物ともなかよしだった白雪姫
まるでお話に出てくるお姫様みたいに
完璧だった白雪姫を
僕たちはみんな大好きなんだ
だから今君が幸せなのはとても嬉しい
だけど
だけど
やっぱりさ
王子のことは
好きじゃない
ヤキモチじゃないよ
だって
王子は白雪姫のことなにも知らなかったんだよ?
料理がうまいことも
掃除が手早く綺麗にできることも
歌がうまいことも
動物に好かれることも
なーんにも知らなかったんだよ?
王子は
君の薔薇色の頬と
イチゴのような唇と
雪のように清らかな白い肌と
夜より黒い光る髪の毛だけを見て
素敵な姫だって
白雪姫
君の魅力はそんなんじゃないだろ?
そんな薄っぺらな感情で
君を僕たちから奪った王子を
僕たちは、七人の小人達は
好きじゃないんだ
当たり前だろ?
だからさ
いつまでも僕たちは待ってるから
いつでも帰ってきていいよ
待ってるから
本当に
いつでもね
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!