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短編「古流斬の秘密 ―気付いた人―」
健康診断から数日。
古流斬はいつも通り任務をこなし、いつも通り笑い、いつも通り仲間と話していた。
ケイトも黒のユーマも、誰一人として異変には気付かなかった。
「古流斬、今日も頼むぞ。」
「ああ、任せろ。」
普段と変わらない返事。
表情も、話し方も、何一つ変わっていない。
古流斬は、自分の感情を隠すことに長けていた。
長年の経験で身につけた演技。
誰にも悟られないように振る舞うことなど、彼にとっては難しいことではなかった。
しかし――。
「……。」
はるかだけは違った。
古流斬の後ろ姿を見つめ、小さく呟く。
「何か、おかしい。」
黒のユーマは首をかしげる。
「え? いつも通りじゃない?」
「違う。」
はるかは静かに首を横へ振る。
「あの人、笑ってる。」
「でも、心は笑ってない。」
ユーマには分からなかった。
ケイトにも分からなかった。
古流斬は完璧に隠していたからだ。
それでも、はるかだけは見抜いていた。
長い時間を共に過ごし、誰よりも古流斬を見てきたから。
ほんの少しだけ元気がない。
ほんの少しだけ寂しそう。
ほんの少しだけ、無気力になっている。
他の人には気付けないほど小さな変化。
それを、はるかだけは見逃さなかった。
その夜。
はるかは古流斬の部屋を訪ねる。
「古流斬。」
「……ん?」
「何かあった?」
古流斬は少し驚いたような顔をした。
「別に。」
「何もないよ。」
優しく笑う。
だが、その笑顔を見て、はるかは確信した。
(やっぱり隠してる。)
「私は待つ。」
「話したくなったら、いつでも聞くから。」
それだけ言って部屋を出ていく。
古流斬は閉まった扉を見つめ、小さく苦笑した。
「……やっぱり。」
「はるかには隠せないな。」
その声は、どこか嬉しそうで、どこか切なかった。
古流斬
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チタコロ
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コメント
1件
わあああ第118話、胸がぎゅってなったよ…!😭💕 はるか、やっぱりすごいね…!他の誰も気づかないのに「心は笑ってない」って見抜くのが、もう尊すぎる😢✨ 古流斬が「はるかには隠せないな」って嬉しそうなのも切ないのもエモすぎる…!! 2人の関係性がめちゃくちゃ深まってる感じがして読み終わったあとじんわりしたよ…! 次も絶対読みたい…!古流斬さんのこと、はるかにちゃんと話してほしいなあ🌸