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#鬱展開
Mist-404
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mogyumogyuGemi
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ハルシオン・艦橋
能力戦艦ハルシオンは、日本近海を離れ太平洋を航行していた。
艦橋には、フランを中心にベルソルト、ヴァフズルーズ、ウルスラが集まっている。
ベルソルトが静かに尋ねる。
「艦長……本当に能研へ協力しないのですか?」
フランは海を見つめたまま答える。
「今はまだ、その時じゃない。」
「私たちは中立だ。」
「どちらか一方に肩入れした瞬間、世界の均衡が崩れる。」
回想──数年前
まだ艦隊ハルシオンが結成される前。
若き日のフランは、一人で海を見つめていた。
祖父も父も海軍軍人。
幼い頃から海に憧れ、自らも海を守る存在になりたいと願っていた。
しかし、能力者が増え始めた世界では、従来の軍隊だけでは対応できなくなっていた。
その時、彼の能力が覚醒する。
Structure System(構造物制御)
巨大な軍艦が意思を持つように動き出した。
フランは確信した。
「能力者同士が争う時代なら……。」
「能力者を守る艦隊が必要だ。」
現在
ヴァフズルーズが報告する。
「世界各地で能力者狩りや能力者の暴走が増えています。」
「Azだけではありません。」
フランは静かに目を閉じる。
「だから俺たちは海へ出た。」
「国も組織も関係なく。」
「助けを求める能力者を守るために。」
ベルソルトは笑顔を浮かべた。
「それが、私たちの海賊ですね。」
フランも小さく笑う。
「ああ。」
能研本部
その頃。
ソウヤはフランの言葉が頭から離れなかった。
「もっと大きな”うねり”……。」
惣一が部屋へ入る。
「気になるか。」
「はい。」
惣一は窓の外を見ながら話し始める。
「世界には、まだ公になっていない能力者組織がいくつも存在する。」
「その多くは互いを監視し合っている。」
「均衡が崩れれば……。」
「世界規模の戦争になる。」
ソウヤは言葉を失った。
マスタークラウン本部
グランの前に一人の部下が跪く。
「報告します。」
「ハルシオンが日本へ接近しました。」
ペインが笑う。
「海賊まで出てきたか。」
アランダは髪をかき上げる。
「面倒ね。」
しかし、マランだけは静かだった。
「……フラン。」
その名を聞いたグランが視線を向ける。
「知っているのか?」
「少しだけな。」
「奴は敵でも味方でもない。」
「だが、自分の信念のためなら命を懸ける男だ。」
Az・新研究施設
間宮トオルもまた、ハルシオンの映像を見ていた。
「能力戦艦……。」
「興味深い。」
研究員が尋ねる。
「捕獲しますか?」
間宮は首を横に振る。
「いや。」
「今は放っておけ。それに、我々で手がおえるような奴らでない。」
モニターにはソウヤの写真。
そして、その隣にはレイの能力波形だけが表示されていた。
「君の中に眠る力……。」
「ぜひ研究させてもらいたい。」
能研・夜
イレイダは一人、屋上で刀の手入れをしていた。
そこへソウヤがやって来る。
「イレイダ。」
「何だ。」
「フランって、どんな人なんだ?」
イレイダは少し考えてから答えた。
「昔、一度だけ噂を聞いた。」
「能力者を敵味方関係なく助ける変わり者だ。」
「だが……。」
「戦えば、とんでもなく強い。」
ソウヤは苦笑する。
「世の中、強い人ばかりなんだなぁ。」
イレイダは帽子を深く被り直した。
「だから鍛えるんだ。」
「私たちはまだ道の途中だ。」
エピローグ
宇宙空間。
火星軌道上に浮かぶ人工衛星基地――
ヴァーミリオン。
その司令室で、一人のオペレーターが慌てた様子で報告する。
「艦長!」
「地球方面で、これまで観測したことのない能力反応を確認!」
フランはモニターを見る。
表示された危険度は――
測定不能。
フランの表情が変わる。
「……ついに来たか。」
その反応は、能力を有するもの達へとゆっくりと接近していた。
第33話 完
コメント
1件
第33話、めっちゃ重厚でかっこよかった…!フランの「能力者を守る艦隊」っていう信念、すごく響いた。覚醒シーンからの回想で、彼の覚悟がじんわり伝わってきたよ。それと、宇宙のヴァーミリオンで「測定不能」の反応…あれ、何が来るんだろう。続きが気になって仕方ないです😭💫